頭サビ9割

【書く技術のぜんぶ】こうやって書く。

はじめに

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誰だって話すことはできる。聞くこともできる。しかし読む、書くという行為は、誰もが当然のように、できるわけではないのです。 

識字率というのを、ご存知でしょうか。発展途上の国の中には、この数値が50%を切る国もザラです。一方で、日本ほぼ100%。これは子供のときに、学校で習ったからだと言われています。しかし「書く」という行為を、本当に学校で習ったのでしょうか?
 
去年、海外でインターンを始めたとき、こう思いましたね。
「ヤバイ。文章の書き方ぜんぜん分からん」
 

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振り返ると、学校で「文章の書き方」を習ってないのかもしれません。例えば夏休みの宿題で、読書感想文がありました。好きな本を選んで、読む。感想を書き始めたものの、指定された文字数に届かない。なくなく親にお願いして、手伝ってもらったことも。
 
しかし完成した作文は、添削してもらえないんですね。
 
マシな書く技術を持ち合わせないまま、私はインターンを始めました。だからこそ文章力を上げるために、1年間、いろんな本を読み漁ったのです。本数だけでいうと、ゆうに100冊以上は読みました。今思うと海外にいたのに、読書という「日本でもできること」をし続けたのは、少しもったいないですね。
 
本稿は「書くことが苦手だった私が、1年間で学んだこと」を整理しています。構成としては、
・文章を書く意義と、目標
・文章の書き方
・普段からできること
・参考文献
という4部です。文字数が1万字を超えているように、ウェブ記事からすると、相当長いです。それ故にスマホでふらっと、気軽に見られる場面を想定しておりません。インターンを始めたばかりの私のように、文章を書くことに、真剣に向き合う必要が生まれたひと。そんな方達の「書く技術が向上すること」を目的として書きました。ぜひパソコンの大画面で、時間をかけてお読みください。
 
目次↓

「伝えたい」ことを理解してもらいたかったら、文を書け 

ー文章を書く意義について

そもそも、どうして文章を書くのでしょうか。思うに、文章を書く意義は2つあります。
  • 考えをまとめるため
  • 伝えたいことまで道のりを示すため

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まず「考えをまとめるため」という意義は、文章を書く作業を通して、頭の中を整理し、再構築できるからなのです。というのも文字に起こす行為は、目に見えない”考え”を顕在化させる行為であるためです。

 
よく「考えてから書きなさい」と言われますが、「考えるために書きなさい」ということの方が、より根本的なアドバイスとして言われるべきでしょう。
 
次に「伝えたいことまでの道のりを示すため」というのは、おそらく皆さんが当たり前ように「文章に求めている意義」であると考えます。
 

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例えばあなたが、iphone XのPR記事を執筆するとします。この際に、あなたが伝えたいことは何でしょうか。「i phone Xが今までにないスマートフォンである」ことであったり「i phone Xが爆発的に売れている」ことだったり。
 
「i phone Xはすごい!」とだけ伝えても、読者にそのすごさは、伝わりませんよね。なにか伝えたいとき、読者を納得させるには、裏付ける”根拠”が必要です。文章を書く意義は、伝えたいことに対し「事実かつ具体的な根拠を”長々と”書けること」と言えるでしょう。言い換えれば「伝えたいことまでの道のりを十分に示す」ことに意義があります。

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ーー伝えたいことがあったら、文章を書かなくても、話せばいいじゃないか。
 
 こんなことを言う人が、いるかもしれません。
 
たしかに話すことで、自分の想いを伝えられるかもしれない。それでも私は、他のコミュニケーション(会話、映像)と比較し「文章は伝える面において優れている」と考えます。
 
というのも会話の際は、自分のビジュアルや、声のトーン、言葉使いに対し、同時に気配る必要があります。また会話中、発言のやり直しを頻繁に行えません。映像の場合、文字で表現しないぶん、見た人自身の想像と、作り手の意図にズレが生じる可能性が高いです。

 

f:id:noad2203:20180914213134j:plain一方で、文章はどうでしょうか。文章は気を配るのが文字のみで、書き直せますし、途中で相手に遮られることがない特徴を持ちます。それに文字を用いて、意図を表現できます。好きな思いを「I Love You」と書けば、正確にその愛が伝わってしまう。 

 
「話すほうが楽に伝えられる」と考えられがちですが、本当に伝えたいことなら「文章のほうが伝わりやすい」というのが、私の見解です。(もちろん、文章の書き方を知らなければ、本来の文章が持つ力を最大限発揮できません。)
 
以上から文章の意義について、こうまとめます。
  
伝えたいことがあるとき。それを誰かに理解してもらいたければ、文章を書く行為は有効なのだ。
 
ー文章を書く上での目標とは何か

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「嫌われる勇気」の作者・古賀 史健(こが ふみたけ)氏や、メンタリストDaiGo氏によって書かれたものから、ナタリーや共同通信社で実際に用いられている「ライティングテクニック」まで。様々な文章術の本を読んで、分かったことがあります。
 
それは、それぞれ文章を書く上での”目標”が異なるのです。なので私も本稿を書くにあたり、文章を書く上での”目標”を定義付けします。
  • フェーズ1:誤解されない文章を書く:「最低限の文章マナー」を身につける。日本語力の低い文章は、読まれない。もし読まれたとしても誤解を与えかねない。
  • フェーズ2:完読される文章を書く:本来、文章を書く意義である「伝えたいことまでの道のりを示すこと」を満たす。
  • フェーズ3:読者を動かす文章を書く:「読む→言葉に反応する→想像する→行動を起こす」というプロセスである。
 書き手のレベルに合わせて、目標をフェーズ(段階)ごとに分けました。これらは文章を書く意義「伝えたいことを、相手に理解してもらうため」に沿った目標です。
 
まず最低限の文章マナー(敬語、専門用語、句読点を正しく使う)を身に付けることで、誤解されない文章を目指してください(フェーズ1)。その上で読みやすい文章を書いて、完読される文章を目指します(フェーズ2)。
 

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 完読される、基礎的な力が身についた人は「読者を動かす文章」を目指しましょう。なぜなら書き手が持つ「伝えたいこと」の背後には「読み手に行動してほしい」という欲求があるからです。
 
例えば本のレビュー記事を書いたら、書き手は読み手に「その本を読んでほしい」と思うものです。この記事を書いている私も、皆さんに「文章を書く際に参考にしてほしい」と願っているのです。
 
だからこそ書き手は、最終目標「読み手を行動させられたかどうか」を設定し、達成できる記事を執筆しなければいけません。  

たった1人のあの人に、どう動いてほしいか

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今回紹介する、文章を書く手順は「伝えたいことを読み手に、本当に理解してもらいたい場合」を想定しています。文章と一括りにしても、SNSのテキストから論文、ビジネスメールや記事まで様々です。それぞれ求められる量(長さ)が、全く違いますね。日常におけるSNSのやりとりのように、文章作成が”作業”と化した機会では、あまり参考にならないでしょう。
 
一方でSNSでも「恋の告白」など、伝えたいことを読み手に、本当に理解してもらいたい場合なら、参考にしていただけると思います。
 
文章を書く流れは、簡潔に言うとこのようなものです。
・仮説形成→執筆→推敲
以下では、それぞれを分けて説明します。
 
 ー仮説の作り方
  1. そのテーマの「ペルソナ」を考える
  2. あなたの「書きたいこと」を考える
  3. ペルソナの「知りたいこと」を考える
  4. 「論点」を設定する
  5. 論点に沿った大見出し、小見出しを考える
  6. 「仮説」を誰かに話してみる   
  7. 大見出し、小見出しに必要な情報を収集する
 1.そのテーマの「ペルソナ」を考える

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ペルソナとは、その記事を読むと思われる推定読者。架空の人物より、知り合いの方が望ましい。なぜペルソナを決めるかというと、そのペルソナに向けて、記事を書けるからです。すると言葉のベクトルがはっきりし、そのペルソナはもちろん、その他の人々も感情移入しやすくなります。ペルソナが決まれば、その人を理解するために、属性に分けましょう。
例)留学PR記事を書く場合
ペルソナ:大学生の友達であるAsukaさん
→19歳、女性、Fラン大学生、就活に焦り、TOEIC500点程度、留学経験なし、国際コミュニケーション学部、アウトドア、真面目

参考:英語もできないノースキル文系大学生が13週間でTOEIC570→850に!アフリカでのインターンに挑戦する真意とは? Shinさん
「言葉のベクトルがはっきりしているほうが、感情移入しやすい」というのは、ラブソングも一緒ですよね。例えばスキー未経験者でも、ゲレンデの恋を扱った歌に、感情移入をしやすいです。違う例だと、湘南乃風という音楽グループの「純恋歌」という曲では、
 

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大親友の彼女の連れ おいしいパスタ作ったお前
家庭的な女がタイプの俺 一目惚れ
という歌詞があります。これ、言葉のベクトルが発揮していますよね。だから感情移入しやすく、万人に受け入れられる名曲となったんだと考えます。
 
つまり、みんなに喜ばれようとすると、誰からも喜ばれない文章になる。知りあいの”あの人”ただ1人に向かって文章を書く
 
ということを忘れないでください。
 
2.あなたの「書きたいこと」を考える
あなたが心から、書きたいかどうか。書きたいと思えない記事は、書けない。気持ちが乗りません。もし書きたいと思えないのなら、どうやったら書きたいと思えるか、考えましょう。
 
例)「ネジのPR記事」を書く依頼がきた
 

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→ネジを製造している人から、ネジに対する熱い想いを聞いてみる。ネジなしの生活を送り、逆にネジの重要性を感じる。そうすることで「ネジなしの生活がいかに不便か」というメッセージを伝えたいと、思うかもしれません。
 
3.ペルソナの「知りたいこと」を考える。
これは記事の論点※を設定する上で、重要となります。なぜなら「記事に書きたいこと」と「ペルソナが知りたいこと」の重なる部分が論点だからです。なぜ論点に「ペルソナの知りたいこと」を考慮すべきかというと、読み手は「自分が興味を持てない文章」をわざわざ読もうと思わないからです。つまり「書き手が伝えたいこと」でありながらも、ペルソナの「知りたいこと」を含めることで、興味を持ってもらう必要があります。
 
※論点に関する説明は、次項4.論点を設定するで、行います
 
ルソナの「知りたいこと」を見抜くには、ペルソナの問題意識から推測します。問題意識には「本音」と「建前」があります。簡単に検討がつきそうな問題意識を「建前の問題意識」、そしてペルソナすら気づいていないような、深層にある問題意識を「本音の問題意識」と呼びます。
 
例えば書き手である”あなた”が「フィリピンにある語学学校のPR記事」を書くとします。先ほどの例で出した、
例)留学PR記事を書く場合
ペルソナ:大学生の友達であるAsukaさん
→19歳、女性、Fラン大学生、就活に焦り、TOEIC500点程度、留学経験なし、国際コミュニケーション学部、アウトドア、真面目
 がペルソナの場合「知りたいこと」をどういったものだと想像するでしょうか。おそらく、
・「どうすればTOEICで、高得点が狙えるのか」
といった内容をを想像するでしょう。
 
しかし、それはペルソナの「本音の問題意識」に迫っているでしょうか。私であれば
 

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・「わたし、Fラン大学だし、TOEICで900点くらいとっておかないと、就活ヤバイ…。誰かその方法教えてっ!!」
といったように想像を働かせます。
 
「Fラン大学生」と「就活」という2つのキーワードをもとにすれば「TOEICで900点を獲得する方法」がペルソナにとって、本音の問題意識に迫っていることではないかと思うのです。できるだけ、ペルソナの本音の問題意識に沿って「ペルソナが知りたいこと」を見抜く。そのほうが、読み手の的を得た論点となります。
 
ペルソナが持つ本音の問題意識に迫るには、想像を働かせるしかありません。それを助ける方法として、一度ペルソナの生活を送ってみると良いです。例えばペルソナが「東京出身で、東京(赤坂)で働らく20代男性のビジネスパーソン、趣味は映画鑑賞(ジャンルはざっくばらん)と料理作り(イタリアンが得意)」としましょう。 
 

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だとすると1度赤坂に行って、ペルソナの働く土地の”空気”を感じるのです。学校や仕事終わりに、映画館に行ったり、家でイタリアンを作ったりしてもいいのです。そうすることで気持ちが、書き手の立場からペルソナ(推定読者)の立場にうつり、想像しやすくなるでしょう。
 
4.論点を設定する
論点とは何か。それは「相手の意思判断に影響を及ぼす項目」です。つまり論点を正しく設定することが、書く目標の第3フェーズ「読者を動かす文章を書く」を達成できるかに影響します。前述のように「記事に書きたいこと」と「ペルソナの知りたいこと」で重なっている箇所から、論点を設定しましょう。
 
論点の数は、1記事に1つが良いです。なぜなら論点が多いと、それだけ説明する情報量が多くなるからです。情報を詰め込んでも、エッジがなく読まれません。たとえ読まれたとしても、響かないのです。伝えたいことは、1つに。それ以外は、捨てる心構えが求められます。
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例)
1.フィリピン留学の場合
  • ペルソナ:
    19歳、女性、Fラン大学生、就活に焦り、TOEIC500点程度、留学経験なし、国際コミュニケーション学部、アウトドア、真面目 
  • 記事に書きたいこと:サウスピークに留学し、TOEICを900点まで向上できる秘訣
  • ペルソナの知りたいこと:TOEIC900点を取る方法
  • 論点:サウスピークに留学すれば、900点獲得できて、Fラン大学生でも就活でなんとかなるか

 ペルソナはその論点によって、意思判断に影響が及びそうでしょうか。そしてペルソナはその記事により、論点に関わる行動を起こしそうでしょうか。論点設定が適切かどうかは、「ペルソナの意思判断に影響が及ぶか」で検討します。

 
5.論点に沿った大見出し、小見出しを考える。
上記のように進め、論点に沿って大見出しと小見出しを考えます。大見出しは別名「タイトル」で、論点をそのものを表現します。大見出しの良し悪しで、読者は「その文章を読むか」を決定します。そのため大見出しは、非常に重要です。
 
小見出しは、論点の根拠を表します。その論点を説明する、重要なキーワードが含まれていることが多いです。数は文章の長さによって変わるものの「結→起→承→転→結」という流れに沿って、論理展開するタイミングで置くと良いです。
 例)
論点:サウスピークに留学すれば、900点獲得できて、Fラン大学生でも就活でなんとかなる?
大見出し(結):半年のフィリピン留学でTOEIC900点越え達成。「これって奇跡?いや、必然だと思えました」Fラン大生のAsukaさん
  • 小見出し1(起):私だって大企業いきたい!TOEICが就職の武器になると信じて留学
  • 小見出し2(承):“TOEIC対策“しなくてもカリキュラムに従えば、900点獲得できた
  • 小見出し3(承):「発音ができると、聞ける、話せる」発音矯正レッスン
  • 小見出し4(転):「日本語禁止の環境へ、いざ行かん」半年のラストスパート
  • 小見出し5(結):半年を振り返って、就活への可能性と期待

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大見出しと、小見出しを考え抜くために、記事執筆であれば、7割の時間を費やしましょう。というのも大見出しと小見出しの構成は、いわば設計図や地図のようなものなのです。「設計図を書かずに家を作ったり、地図を持たずに旅で出ることが、いかに非効率か」ということから理解していただけるでしょうか。

構成がおろそかなまま書き始めると、構成を考えながら書かざるを得ません。「執筆を進めたものの、十分な情報量を書けるテーマではなかった」ことも起こりえます。そうしてやり直す時間は非効率で、精神的、肉体的に負担となります。

 

6.仮説を誰かに話してみる  
大見出しと、小見出しを決めました。仮説が決まれば、ここで1度、誰かに話してみましょう。話すことによって得られる効果を「3つの再」と呼びます。
 
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  • 再構築:バラバラに散らばった内容を再構築し、理解を深める
  • 再発見:考えを顕在化させる過程で、突然新たな情報を発見する瞬間がある
  • 再認識:どういう認識で、その対象を見るのか。ピントを合わせ直す
ここでは「相手からアドバイスをもらうこと」より「頭の中を整理すること」に重きを置いています。仮説中にうまく説明できない箇所や、違和感があるとき、それは論理展開が不自然だと心得てください。「3つの再」を通し、仮説を微調整します。
 
7.小見出しに必要な情報を収集する
 小見出しに必要な情報を集めることを「素材集め」といいます。素材集めの方法は、
  • インタビュー
  • 文献調査
  • データ分析
が挙げられます。適切に仮説が設定されていれば、素材集めは滞りなく行えます。
 
読まれたければ、リズムよい文章を目指せ 

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 素材集めが終われば、いよいよ書き始めます。素材は小見出しごとに、箇条書きで洗い出します。
 
※書き出す前ですが、視界に入るところに「ペルソナ」と「論点」を書いた紙を貼るようにしてください。嫌でも意識して、書き出すことができます。
 
箇条書きである理由は「うまく書こうとする気持ちを抑えるため」です。うまく書こうとすると「表現力豊かなフレーズを盛り込むこと」に意識が回ってしまいます。そうではありません。文章を書く意義は「伝えたいことの道のりを示せる」ことであり、文章を書く際の目標は、根本に「完読される文章を書く」ことでしたよね。つまり、まずは必要な情報を書き出すことだけに、集中すれば良いのです。
例)小見出し「“TOEIC対策“しなくてもカリキュラムに従えば、900点獲得できた」の文章を書く場合
TOEIC対策になっていたのは、レッスン中ではなく、予習復習。
・予習復習では、主に音読学習を行った。
・予習復習の方法は、カリキュラムに指定されていた。
・音読していると、記事内のストーリー、構造、英語表現まで覚える。
・音読を通し、TOEICにはパターンがあり、頻出のストーリーと英語表現で成り立っているということに気がついた。
TOEICの本番で、リスニング、リーディングパートともに、見覚えがある。
・カリキュラムに書かれた方法で、レッスンをうけ、そのレッスンの予習復習をすれば、誰でもTOEIC900点を獲得できると思う

 このように素材を小見出しごとに洗い出せば、あとは文章をつなげていくだけです。このとき、書き出した全ての素材を繋げなくても構いません。「多く集めて、あとで削る」感覚を持ちましょう。

例)

TOEIC対策になっていたのは、レッスン中ではなく、予習復習です。TOEICで900点を獲得するために、カリキュラムに指定されたいた学習法が主に音読です。もともと音読は、英語を英語のままで理解することが目的です。しかし音読していると、その記事内のストーリー、構造、英語表現まで覚えます。

そして音読を通し、TOEICにはパターンがあり、頻出のストーリーと英語表現で成り立っているということに気がつきました。TOEICの本番でも、リスニング、リーディングパートともに、見覚えがあるんです。だからカリキュラムに書かれた方法で、レッスンをうけ、そのレッスンの予習復習をすれば、誰でもTOEIC900点を獲得できると思います。

 書いている途中で、素材が足りていないことに、気づくかもしれません。その際に、いちいち素材集めに戻るのではなく、気になる箇所をマーク(★)しておくと良いです。いったん、あらあらと書き終えた後に(★)した箇所用の素材集めをまとめて集めるのがポイントです。
 
次に素材をつなげる過程で、読みやすい文章にするポイントを紹介します。
 
・論理的に書く
 

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文章の読みやすさは、リズムによって決まります。 リズムとは、本質的にいうと「論理展開」です。文と文のつなげ方や展開の仕方がおかしいとき、その主張は支離滅裂になり、リズムよく読めなくなります。
 
「結論→理由→具体例」という結論ファーストの論理構成は、一般的で、読者にとって理解しやすいでしょう。基本的に小見出し内の構成としては、結論から始まり、理由、具体例と進めます。
 
「因果関係が正しいかどうか(AならばB)」を判断するには、
  • 本当にそうなの?(縦の論理)
  • それだけなの?(横の論理)

という2つの側面から事象を捉えます。「本当にそうなの?」という縦の論理では、

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  • 具体的に表す必要がある事象を抽象的に表現していないか:
    例)「公務員は安定しているので(A)、大学生に人気がある(B)」
    →「公務員」といっても色々な業種があるし、大学生といっても、学歴や考え方など一括りにするのは難しい。

  • 偶然起こり得るとを必然のように表現していないか:
    例)「現在、○○社は業績が良いので(A)、投資をお勧めします(B)」
    →○○社は現在の業績が良いために、「今後も業績が良い」ことを必然として捉えている。しかし「たまたま良かっただけでは?」と思われるかもしれない。

を確認します。「それだけなの?」という横の論理では、

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  • 原因に「漏れがないか」:
    例)「以上のことから、〜だと言えます」
    →他に、原因となる要素はないか。
を確認します。つまり相関関係を因果関係のように説明してしまうと、読者は文章に疑問を持つので、注意してください。
 
※相関関係……結果に影響をもたらし、原因のように見える。しかし再現性がない
 
・修飾語禁止令
思い切って、修飾語の使用をやめましょう。修飾語を使用するデメリットとして、
  1. 冗長になる:
    「とことん」「なかなか」「ビシッと」のようなものを書くと、冗長になる。冗長だと論理構成は正しいのに、リズムが悪く感じる。

  2. 事実関係が甘くなる:
    感覚的な言葉で通じ合うには、共通の感覚がいる。そのため、齟齬が生じやすい。
という2つが挙げられるからです。それ以外に、以下の要素が文章のリズムに影響します。
  • 文体の統一感
  • 視覚的リズム
  • 聴覚的リズム
 ・文体の統一感
文体とは、大きく2つの要素によって構成されます。
  1. 文章の語尾に注目して「です、ます」調か「だ、である」を使い分けること

  2. 「私「ぼく」「俺」「著者」とった主語を使い分けること
これらが統一されていないとき、読者はリズムが悪いと感じてしまうので、注意しましょう。
 
※意図的に「です、ます」調に「だ、である」調の文章を織り込むことで、リズム感が増すというテクニックも存在します。
 
・視覚的リズム
 

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実のところ、読者は眼でも文章を読みます。文章に対し一瞬で「読みやすいかどうか」を判断します。
  1. 読点の打ち方
    1つの文章に、1つは読点を入れましょう。もし読点が入らなければ、かっこ(「」)を使います。音読によって切れる場所には、必ず読点をいれると良いです。書き手からすると「こう書いたんだから、こう読むに違いない」と思うことがありますが、読み手に、その意図は伝わりません。「多いかな」と思うくらいでちょうど良いです。

  2. 改行のタイミング
    書き手は内容だけでなく、全体の見た目に対しても、気を配ります。最大5行ごとをメドに、改行しましょう。

  3. 漢字とひらがなのバランス
    漢字3:ひらがな7の割合がちょうど良いです。というのも漢字を多用した文章は、第一印象が悪く、ひらがなには、ひらがなの圧迫感があります。漢字に変換する文字は「文章中で重要な言葉だけ」と決めておきましょう。

    これは
    人が無意識に、漢字だけを拾って読む特性があり、重要な文字を漢字に起こしておく必要があるからです。こうすれば、必要のない言葉までも、漢字に変換することがなくなり、自然と漢字3:ひらがな7の割合にできるでしょう。
 ・聴覚的リズム

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  1. 語尾の連続:2回まで。同じ言葉が何度も重なると、文章のリズムが途端に悪くなります。「である。」で閉めた後の文章は「〜だ。」など、別の語尾で締めるべきです。

  2. 敬語:二重敬語は聞いていて、くどいので止めましょう。
    例)御覧になられる(御覧になる+なられる)

  3. 重要表現の繰り返し:同じ表現を3回以上使うと、くどいです

    ※くり返せば繰り返すほど、表現の重要度、説得力を強く感じるもの。上級テクニックとして「表現を変え、10回以上同じことを繰り返す」があります。

  4. 1つの文章に、1つのメッセージ:「伝えること」が根本の目的であるため、1つの文章に、たくさんのメッセージを盛り込むのは控えましょう。確実に、1つの文章ごとに、1つのメッセージをのせるほうが、誤解が生まれず、伝わりやすいです。
今述べたものの他に、記事を書く上で、忘れてはいけないことが存在します。それが読み手への配慮」です。
 
・「読者は何も知らない」という前提で書く
記事を書く際に、読者を置いてけぼりにしない。集中して書いた文章が、集中して読んでもらえるわけでは、ありません。読者がスマホでソファに座りながら、その文章を読むとします。その場合、読み手はリラックスしていて、頭が回っていない状態かもしれないのです。
 
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その場合、論理展開が急だったり、専門用語などの難しい言葉を使ったりしていると、途中で離脱されるかもしれません。文章を書く目標フェーズ2「完読される文章を書く」を達成するためには、読者は何も知らない前提を持つと良いです。
 
具体的には「お母さんがその文章を読んで、理解されるのか?」また「宇宙人が読んでも、理解してもらえるか?」と考えます。 
例)英語力向上においては、学校が指定したカリキュラムが良かったです。
→※カリキュラムとは…学習の手引き。「英語学習法」×「日本の参考書」×「学習環境」×「フィリピン人講師」という4つの要素を最大限生かし、一人ひとりにあわせて作成している。 
カリキュラムは、母親にとって理解できるか?おそらく理解できないので、カリキュラムに関する「注釈」を与える。
 
・五感描写、具体例の腕をあげる
面倒くさい細部の描写によるリアリティが読者の理解を促し、文章の説得力を強化につながります。
 

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例)
  • 赤い花→ハイビスカスの花
  • 寒い日→鼻水が凍る、氷点下5度の日
  • 発音矯正をする講師が厳しいんです。うまく発音してるつもりでも、指摘されてしまう。あれは、つらかったですね。
    →発音矯正レッスンで、フィリピン人講師がまるで、鬼ように見えました。英語の発音をするたびに「もう1回!もう1回!」って。キュービクルという小部屋に2人きり。逃げ出したくなるような圧迫感がありました。
 ・自分の文章にツッコミを入れる
「伝えたいこと」という、答えの一本道に沿って、論理的に説明するだけではいけません。なぜなら、たとえ「伝えたいこと」に説得力があっても、文章が書き手の中で自己完結していれば、読み手は反論したくなるからです。こうなると、読み手が納得感を得られません。そうならないために、自分の文章に「反論」という寄り道をしてあげるべきです。
例)フィリピン留学の場合
  • フィリピンは発展途上国なので、よく「治安とか、ご飯が合わないんじゃないか」という意見が聞かれますけども……
  • サウスピークはTOEICの点数が向上する語学学校なので「話す能力を向上させたい人には向いていない」と言われますけども…
参考:2017年度TOEIC LR試験受講者全員のデータから分析。3ヶ月で「平均」TOEIC226点UP

 ・自分の気持ちに嘘をつかない

嘘をつく時点で、相手へに尊敬の念はないのです。
 
・設定において、小さな嘘(フィクション)は許されない。
例)ゴジラが街にやってくる
 

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ゴジラが街にやってくるというのは、大きなウソです。しかしゴジラの攻撃から逃げる主人公が、倒壊したコンビニ前にある公衆電話を使う場面だと「コンビニは壊れているのに、電話線は生きているのかよ」と突っ込まれてしまう。小さな嘘がバレると、記事自体を信用できず、読者は納得できません。
 
・愛や奇跡といった、手垢のついた言葉は使わない。
誰にでも言える表現を、他の言い回しで表してこそ、価値が生まれる。人を惹きつける文章を書きたければ、手垢のついた言葉を極力言い換えましょう。
→そのために、ボキャブラリーを増やすことが大事。またテーマを深く理解し、適切な表現を考える必要もある。
例)フィリピン留学のPR記事の場合
  • 半年のフィリピン留学でTOEIC900点越え達成。「これって奇跡?いや、必然だと思えました」Fラン大生のAsukaさん
    →半年のフィリピン留学でTOEIC900点越え達成。「別に、楽しくない留学。でも来てよかった。」Fラン大生のAsukaさん 

書き終えたら”自分のため”に、他人になる

ー推敲の際のポイント

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推敲する際のポイントは「書き手」から「読み手」の立場に変えて、文章を見ることです。方法は2つあり、オススメは音読です。音読によって読み手として文章を捉えられ、リズムの悪さ、不適切な言葉など、細かい点に注意が行き届きます。スムーズに読めて、なおかつ納得できる内容であれば、合格です。 
 
 以下に、推敲で確認すべき点をまとめました。「大→小」に、全体から部分にかけて推敲していきましょう。
 リズムが良い文章にするためのチェックリスト
【1〜2回目の推敲:納得できる文章にする】
  • 論理展開は破綻、飛躍してないか

  • 説得力に欠けていないか
【3〜4回目の推敲:勘違いのない文章にする】
  • 1つの文章に、1つのメッセージか

  • 修飾関係を適正化しているか:修飾語は、被修飾語の直前に置く。
    例)素晴らしいピカソの作品を見たい。
    → ピカソの素晴らしい作品を見たい。

  • 被修飾語の順番は正しいか:「長い修飾語」→「短い修飾語」
    例)×美しい掘り出し物のテーブル
      ○掘り出し物の美しいテーブル 
【5回目以降の推敲:読みやすい文章にする】
  • 読点のないまま、ダラダラ続いてないか:音読するタイミングで読点を置く

  • 同じ言葉を連続して使ってないか:
    「である」や「とても」など、ひらがなで書かれた言葉は、文中に埋もれやすい。

  • くどい言い回しを使ってないか:
    「という」「と思います」「するとします」「するようにします」を使わない

  • なくても通じる接続詞を使ってないか:
    「だから」「それで」「そして」「それから」順接の接続詞が本当に必要なのか

  • 副詞を乱発してないか:だいぶ/とても/すごく/たくさん/本当に/心から
ー推敲が行き詰まったら
 

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 同じ文章を何度も見ているうちに、再び読み手から書き手に、見方が変わっている場合があります。そのとき、以下のようにして対応してください。
  • 時間を空ける:
    新鮮な気持ちで、記事をもう一度読む。すぐに読み直す必要があるときは、デスクからお手洗いに行くだけででも、気分転換になります。

  • 印刷して読む:
    文章を印刷すると、「書き手」から「読み手」へ気持ちが一気に切り替わります。

  • 思い切ってフォントを変えてみる:
    ワープロソフトを変えたり(wordからiText Pro)、フォントをゴシックから明朝系へ変えたり、横書きから縦書きに変えたりする。デザインを変えることも有効。
 もう1つオススメの手段として、
  • 他人に読んでもらう
を紹介します。当たり前のようですが、良い文章を書いたと思うほど、他者からの批判を恐れてしまう傾向が見られます。しかし書き上げた文章を他者に見せれば、客観的な視点を手に入れやすいです。
 
その際にもし「この一文の意味がわからない」と指摘されても、反論してはいけません。「反論しなければいけない」ということは、それだけ言葉が足りていないのです。書き手は「なぜこの一文がこの箇所に入るのか」あるいは「なぜこの一文がこの箇所に入らないのか」をすべて説明できる必要があります。
 
以上のように「仮説形成→執筆→推敲」までの一連の流れを持って、文章執筆は完了です。

普段から文章力を上げるには「考える」しかない

ー日々の中からできること
文章の書き方を説明しましたが、いかがでしたか?これで「書けそうだ」と思った人がいれば「いや、仮説形成が大変そうだ」と思われた方もいるはずです。両者の差は、おそらく「考える力」の差だと私は考えます。仮説形成を行うには、自分の考えを整理する力が必須です。そのために、すべきことは「普段から考えるしかない」のです。

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もし「考える重要性は分かったけど、考える方法を知らない」という人がいれば、メモ書きをオススメします。メモ書きの方法は著・赤羽 雄二の『ゼロ秒思考』に詳しく記載されています。

メモ書きの効果は、以下の通りです。
  • 記憶効果

  • 情報生み出し効果:
    「モヤ」に形を与えることで、情報として認識することができます。

  • 気づき効果:
    文字に起こすことで、「あ、俺はサスペンスフルな心理戦が好きなのか」と気づくことがある。「モヤ」の状態では、決して見えなかったものがみえる。

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筆者が実際にメモ書きに使用した紙
視覚化する作業(書く)は、思考の「整理→再構築」の役割を果たすのです。普段から整理して再構築する練習をしておけば、文章を書く際も、必要な情報を引っ張り出しやすくなります。そして適切な日本語を使用し、論理的に展開できるようになるでしょう。
 
以上のことから、考える力を高めるには、メモ書きするしかないのです。迷うヒマなく、メモ書きしてください。
 
「考える力」に加え、文章力が上がると期待できるトレーニングを紹介します。
  • 商品理解:
    自分が理解していないことを、相手に理解させるのは難しいです。なぜなら説明は、自分が持っている知識量に依存するからです。記事を執筆するには、そのテーマとなる分野を理解する必要があります。
  • 敬語の勉強:
    敬語が分かっていないと、文章中に誤解を招く恐れがあります。 
  • ひとことで言う練習:
    根本思想を掴む。根本思想を掴む精度を上げると、ペルソナが持つ本音の問題意識に迫りやすくなります。根本思想を掴むために、日々の会話で、相手の言わんとすることを、極力短く、自分の言葉で言ってみる。そして「〜さんのおっしゃったことは、つまり、こういうことですよね」と、その要約した言葉を相手に確認してもらうと良いです。 
  • 読書:
    つらいときこそ、本を読みましょう。記事執筆に関して、伸び悩みがあれば、自ら吸収しようとすべきです。本は、効率の良いインプットソース。 
  • 音読:
    新たな日本語の言い回しや、適切な日本語の使い方を学びたい人にオススメ。黙読は、受動的で自分のリズムで読む行為です。一方で音読は能動的で、相手のリズムで読む行為。細心の注意を払いながら読めるので、作者独特のリズムや言葉が目に入ります。

さいごに

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文章を書く意義とは、

  • 伝えたいことまで道のりを示すため

文書を書く上での目標は、

  • 読者を動かす文章を書く

文章を書く流れは、

  • 仮説形成→執筆→推敲

普段から文章力を上げるには「考える」しかない。

簡潔にまとめると、以上のようになります。この記事は本来、頭の中を整理する目的で作成し、非公開としていました。しかし最近、働いていた会社の後輩インターンと関わる機会があり「彼らの書く技術向上に貢献したい」と思い、修正、加筆した上で公開した経緯があります。

後輩インターンだけではなく「これから文章を書くことと、真剣に向き合う理由が生まれたひと」にとって、役立つことを願いつつ、終わりとします。

souspeak.com

↑私のインターンに関する活動は、こちらからご覧ください。

参考文献

  • 赤羽 雄二『ゼロ秒思考』ダイヤモンド社,2013年
  • 唐木 元『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング できるビジネスシリーズ』インプレス,2015年
  • 上阪 徹『超スピード文章術』ダイヤモンド社,2017年
  • メンタリストDaiGo『人を操る禁断の文章術』かんき出版,2015年
  • 山口拓朗『何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術』日本実業出版社 ,2016年
  • 齋藤 嘉則『新版 問題解決プロフェッショナル』ダイヤモンド社,2010年
  • 古賀 史健『20歳の自分に受けさせたい文章講義』講談社,2012年
  • 一般社団法人 共同通信社『記者ハンドブック 第13版 新聞用字用語集』2013年,共同通信社
  • 津川 友介『「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法』ダイアモンド社,2017年
  • 高田 貴久『ロジカル・プレゼンテーション ― 自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術』 英治出版,2004年

【本レビュー】自分を捨てる仕事術 鈴木敏夫が教えた「真似」と「整理整頓」のメソッド

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ジブリの名物プロデューサー・鈴木敏夫

「君さァ、若いということの本当の意味ってわかる?」
「それはね、何もないってことなんだ」
「これから3年間、俺の真似をしな」

以上のような、強烈なフレーズで始まる本書。これらは、ジブリの名物プロデューサー・鈴木敏夫氏によって放たれた言葉である。そんな鈴木氏のもとで働いた、石井智彦氏により書かれた一冊。

「自分」を捨てる、究極の断捨離?!

ひとことで言えば「自分を捨てることは、ネガティブなことじゃなくて、ポジティブなこと。そうすることで成長し続けられます」といったことが書かれている。

物を捨てたり、時間、人間関係を整理したりする断捨離本が巷には溢れかえる。しかし「自分」を捨てる断捨離は、存在しなかった。

自分を捨てるとは何か?それは、個性をなくし、働く上で“いち労働力“として見なされるのではない。むしろ、素直であり続け、周りから学び、成長し続けることなのだ。

新人社員、人生で行き詰まった人におすすめ。自分を捨てろ。

おそらく本書は、誰かに紹介されないと、読まないシロモノである。なぜなら、題名の通り「自分を捨てる術」と言うのは、自分を捨てていない人向けの本だ。そういった人は、プライドが高いので「私は、自分を捨てる必要がない」と思っているのである。

 (前述の通り、本書での”自分を捨てる”とは、プライドや個性を捨てるということではない。)

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インターン中のナオキケー(右)と、上司の神農さん

当の私も、本書をインターン先の上司に勧められた。「自分を捨てる仕事術」という題名を見て「上司が当てつけに読ませているのではないか」と警戒したものだ。

しかし再度になるが、自分を捨てるとは、ポジティブなことで、成長し続けるための手段である。

インターンを含む、新人社員が成長し続けるために。また、ビジネスマンだけではなく、大学生にとっても、苦しいときに成長する方法は、大きな学びとなるだろう。


備考

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初めて読む際は、6割くらい理解できないと思われる。その理由としては、
・自分を捨てるという概念が腑に落ちにくい
・使えるテクニックが盛りだくさんすぎる
・言葉巧みに書かれており、論理性にやや欠ける

からだ。しかし1つひとつの言葉がキャッチーなので、再度読み返したくなる。定期的に読むことで、以前は理解出来なかった内容が理解できるようになる。

【完読するまでの所要時間】
3〜5時間

【本体価格】
1296円(Kindle)1620円(単行本)

【鈴木氏について補足】

鈴木氏は、ジブリのプロデュース全般を担当していた。映画「もののけ姫」が公開される前、日本映画の歴代最高配給収入は59億円(南極物語)。鈴木氏のプロデュースもあり、もののけ姫はその2倍近い、113億円という記録を打ち立てたことがある。すごい。

そんな鈴木氏を知る文献として
・仕事道楽-スタジオジブリの現場 著・鈴木敏夫
・プロフェッショナル仕事の流儀〜自分は信じない、人を信じる〜(Youtubeにアップされています)
はおすすめ。

www.youtube.com

 自分を捨てる最終形が、上記の動画でも紹介されている「自分は信じない、人を信じる」である。実はこの言葉、私の座右の銘なのだ。

気になった方は、ぜひ一読あれ。

 

「まずいレストラン」が売れる時代

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ナオキケーです(@naokikei41)。

「まずい料理」を食べたとき、状況にもよるけど、もちろん気持ち良くない。例えば、誰かとデートしているとする。わりと良い雰囲気の店を選んだにも関わらず、料理がまずかったら、これ、最悪。

「2度と来たくない」って思ってしまう。

でも、ゼロベースで考えてみる。すると、まずいのは本当に良くないかというと、そうじゃないと思う。今日はそんな話。

「まずい」や「つらい」はしあわせ再確認ビジネスだ

結論から言うと「まずさ」は美味しさを再確認する手段として良いと思う。「まずい」をたまに体に入れるから、美味しいものを食べたとき、比較して美味しいと思える。

どういうことかと言うと、平和で例えると、わかりやすいかもしれない。

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人々は平和をどんなときに、感じるだろうか。もちろん人によって、感じるタイミングは違う。僕だと、オーストラリアにいたとき、近所にある広い公園にて、大の字で寝てた時だった。

だけど、より平和を強く意識するのは、意外にもテロや災害のニュースを見たときだ。

これらのことを抽象化すると、

得たい感情(「美味しい」や「平和さ」)と「正反対の感情」をあえて持つことが、得たい感情を強化させるのだろう。

当たり前のように、感じることのできるポジティブな感情は、日常の中に埋もれてしまうもの。だからこそ、あえてネガティブな感情を入れることが、豊かな時代で、より良いものを追求する日本人に受けると思う。これを「しあわせ再確認ビジネス」と呼ぼう。

「しあわせ再確認ビジネス」は不快感を抑える

このビジネスプランに従い「まずいレストラン」を経営するとしよう。

ターゲット:素直な性格、20代、男女
ビジョン:まずさを通して”美味しい生活”の幸せを再確認してもらう

このビジネスのポイントは、不快感をできるだけ抑えることだ。なぜなら、あくまでもビジョンの通りであるから、まずいの比較対象と評価基準を得てもらうだけで良い。そうなると、目指すべき味の評価は、

1.めっちゃうまい

2.うまい

3.まあ、食べられる

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4.食べたいとは思わない

5.まずい

6.一生食べたくない

上記のような段階評価だと、4と5の中間くらいを目指すことになる。過度に味付けを濃くしたり、辛くしたり、酸っぱくしたりして、6を目指すことはしない。

外装を汚くしたり、定員の態度が悪かったりして、店自体の評価を下げることもしない。あくまで「インテリアがキレイで清潔感があり、接客も良いものの、まずい店」を目指す。それが、しあわせさ確認ビジネスとしての「まずいレストラン」だ。

最後に

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この前テレビで、ボンカレーのインド進出を密着してて、観てた。これもある意味、インドの人からすると「しあわせ再確認ビジネス」だと思う。

日本のカレーを食べることで、インドのカレーの味を比較して評価できるようになる。そこで「インドのカレー、やっぱめっちゃうまいやん!」となれば、しあわせを再確認できるから。

まあ、こんな売り方、ボンカレーがするとは思えないけどね。

あ、あとデートするときは、やっぱり美味しいお店に越したことはないと思う。「あえてまずい店選んだんだよ^ ^」とか言われたら、怖すぎますからね。 

しゃあなし「働いてやるか」くらいでちょうど良い

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すごい大雨。発展途上国のフィリピンで生活したせいか、洪水警報が出るほどの雨が降ると、こわい。

なぜこわいかって言うと、フィリピンだと、屋根や壁が日本よりも薄くて、音が響く。それにアスファルトが綺麗に整備されておらず、道が凹凸しているから雨が氾濫する。

その感覚がまだ抜けなくて、雨が降ると直感で恐怖を感じる。

だから今日は、一日中家の中にいた。それでズーッと、いろんなことを考えていて、特に「働くこと」について考えた。

働くって、なんだろう。僕、これでも就活を控えた大学3回生なんで、それなりに考えるわけじゃないですか。

それを突き詰めて行くと「なんで生きているんだろう」とふと、思った。

思うに、生きる理由なんてない。赤ちゃんのときに「オレ、○○みたいな人間になるために生きようと思います!」って宣言したことないです。

ただ、なぜか、「生かされている」んですよね。

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だけど生きてる以上、何かしないとヒマだから何かする。それが根本にあって、みんな活動の1つとしての「働く」を選ぶんだと思います。

そして働くことを含む諸活動を通して、生きることに「意味づけ」してるだけなんです。生きるってことに、働くことは必要ではないんですよね。

だから社会人の人に「なんで働いてるんですか?」って言って「社会貢献がしたくて〜」みたいな固いこと言ってるのは、建前としては正しいと思うけど、本音ではないと。ただただ、自分の生きることを論理的に意味づけしてるだけ。

そう考えたら、働くことに対して、もっと楽になっていいと思った。「就活うつ」ってのがあるみたいだけど、考えすぎたんだろうね。働かなくても、生きていける。他のことをして、生きればいい。もし働くとしても、しゃあなし「働いてやるか」くらいでちょうど良いんです。

最後に

僕のインターンしていた会社の元上司に「人生死ぬまで暇つぶし」とかいうモットー?の人がいる。最初は意味がわからなかったけど、結構「生きること」の本質をついている気がする。

人生を消耗しすぎる働き方が、全てではないのかもしれないから。もちろん人生一度きりなので、バリバリ働くのもOK。それは人次第なのでしょうね。 

注意したいとき、そのまま注意してしまうのは二流

散々注意してきた後に「まあ、私も人のこと言えんけど」といういう友達いませんか?
僕、このような人とは距離を置こうと思いました。
 
というのも、先日、ゼミの飲み会があって参加しました。私が休学したため、ほとんどのゼミ生が1つ下の学年になるんですよ。そしたら、授業中は割と静かな生徒でも、飲みの席になると、雰囲気に乗じて本音を言ってくるわけです。
 
「ナオキケーさんの論理的すぎるところは、たまに冷たさを感じます。直した方がいいですよ」
 
この発言に関しては、その通りだと思いました。「確かに、オレ、論理的に話すぎるところがある。感情的に話したほうが、親近感がわく人になれるだろうなと。」
 
続いて、
 
「ナオキケーさんは、”でも”が多すぎます。人の話を聞こうとしていますか?」
 
と言われました。この質問に関しては「ん?」と思いました。正直、自信があったんです。そこらへんの大学生よりかは「人の意見を尊重しよう」としていると。それでも、もし僕が「でも」という言葉を使うときは、相当その発言が的外れだと。そういう自信があった。
 
しかし、この発言って言ったもん勝ちなんですよね。質問に対しても「そんなことないよ。オレ、”でも”ってあんま使わない」と言ってしまうと、相手から「ホラ、”でも”って感じで、否定してるじゃないですか」と言われてしまう。
 
まじで、久しぶりに「こんなやつと話している暇ない」と思いましたが、飲み会なので逃げる場所がなかった。おそらく、注意の初めは私も納得いくような内容ばかりでしたが、途中から調子に乗ってきたんだと思います。
 
そいつは私の行動を散々注意した挙句、最後に「まあ、私も自分のこと言えんけど」の一言。
 
なに、保険かけとんねん。
 
こんな人間にはなりたくないと思った。
 
所詮、注意する人は、注意されるような人なのです。経験則でいうと、注意されないような人は注意したいときに、注意という手段ではなく”そそのかす”という手段を使って、示唆しようとします。
 
「そそのかせて気づかせるか、そのまま注意してしまうか」のちがい。でかすぎる。と感じた1日でした。
 
 

たしかに成長ってよくわからないネ

ナオキケーです(@naokikei41)。深夜に行われたW杯・日本対ベルギー戦、みなさん見ましたか?

面白かったですよね。手に汗握る試合とは、まさにこのことで、得点が両チーム間で動くシーソーのような展開は、サッカーの醍醐味だと思いました。

そんな中、本田選手を見て「成長をどのように定義するか」の重要性を再確認しました。

人によって、成長は違うでしょう

就職した友達と話してても、企業を選ぶ基準で「成長できるかどうか」というのが挙がります。実際のところ、成長って人によって違うじゃないですか。だからその人の「成長の定義」を共通の認識にしておかないと、話が理解できないんです。

だからこそ、成長をちゃんと定義しておかないといけない。

それを踏まえた上で、本田選手の成長の定義について考えたんです。

思うに、

・サッカーが上手くなること
・より目立つこと

この2つのどちらかなと思っていました。でも、より彼にとって本質的なのは、後者の「目立つこと」ではないかと。

もし仮に「サッカーが上手くなること」が彼にとって成長で「W杯で結果を残すことで、成長を実感できる」と考えているなら、代表引退なんか言わずに、キングカズみたいに練習し続けると思うんです。

でも、そうじゃなかった。彼にとって「より目立った存在になること」が成長。だとすると、彼が「サッカーに未練ない」とか言い出して現役を引退しても、おかしくありません。

買収したクラブチームの監督をするなど「より目立った存在なる方法」を年相応に考え、成長をはかるでしょう。

まあ、それも全て「どのように成長を定義するか」なんですけどね。

最後に

 こんなことを言ってる僕の成長って、「人と違う存在になること」なんですよね。だから昔から服装や髪型は割と奇抜で「変わっている人」とより多くの人(一般人)から思われることで、成長を感じていたんだと思います。

最近は、見た目は落ち着きつつある傾向にあります。なぜなら発言で人との違いを表現できるから。

「成長したい」っていう想いは、なにかしらの心に残る原体験に起因するものなので、皆さんも考えてみてください。

 

【人間関係】ヒトは、どう批判と向き合うべきか

どうも、絶賛大学生をしているナオキケー(@naokikei41)です。私が休学するまで同じ学年だった友達(4年生)が、無事就活を終えました。そして遊びに行くようになり、昔のイケイケしていた学生生活を取り戻しつつあります。(笑)

ところで、批判されるときってありますよね。そんなとき、どう向き合ってますか?

結論から言うと、基本的に批判は気にする必要はないです。というのも、よくよく考えみると、批判って「嫉妬」が起因していると思います。

※批判する状況と対象は以下のように整理できます。

批判する状況……批判する対象がいない場面
批判する対象……活躍しているヒト

このように、嫉妬絡みで批判している人がほとんどではないでしょうか。本音では「(批判する)あの人みたいに、活躍したい(けど、俺にはできない)。」と思っているからこそ、悔しいから批判していまう。そんなくらいの感情と、論理だと思います。

「2ちゃん」や「なんj」ようなネット掲示板が、代表的な例ですね。

【悲報】大谷翔平さんの人生計画、達成率0%: なんじぇいスタジアム@なんJまとめ

なので客観的な評価のように思えますが、実は批判はいつも、客観的に似せた主観的意見でしかありません。そのため、批判は本質的な指摘でない可能性が高いので、いちいち気にしていられないと考えました。

気にするべき批判は、自分のためを思ってくれてる指摘

それでも、気にするべき批判はあるのでしょうか。

結論から言うと、考えようによっては「ある」と言えます。というのも、批判と似た言葉に「注意」があります。これらの言葉の違いは、指摘の働きかけ方によるでしょう。

批判…間接的に指摘すること
注意…直接的に指摘すること

注意もまた「批判」として捉えるのであれば、注意は気にするべき批判です。なぜなら注意は指摘する対象に面と向かっているので、言葉に責任を持ち発言していることもあります。そのため本質的で、その対象を考えた指摘である可能性が高くなるからです。

それでも、注意にも「お前のためを思って〜」と、結局自分の指摘力を顕示したいだけのものもありますから、見極めする必要はあります。

参考:【人間関係】「お前のためを想って〜」と注意するのは、もうやめよう

さいごに

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今日はW杯の決勝トーナメント「日本対ドイツ」ですね。実はこの記事を書こうと思ったのは、サッカー日本代表本田圭佑選手のプロフェッショナルを観たからでした。

「本田選手にとって批判ってなんだろ?」と考えているうちに、批判に対して自分なりに答えが出せました。個人的には、サッカーの姿だけでなく、考え方もカッコ良いと思えるアスリートですので、贔屓しながら日本代表を応援したいと思います。 

画像の引用元

http://sports.cnhubei.com/2014/0625/137190.shtml