頭サビ9割

【本レビュー】自分を捨てる仕事術 鈴木敏夫が教えた「真似」と「整理整頓」のメソッド

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ジブリの名物プロデューサー・鈴木敏夫

「君さァ、若いということの本当の意味ってわかる?」
「それはね、何もないってことなんだ」
「これから3年間、俺の真似をしな」

以上のような、強烈なフレーズで始まる本書。これらは、ジブリの名物プロデューサー・鈴木敏夫氏によって放たれた言葉である。そんな鈴木氏のもとで働いた、石井智彦氏により書かれた一冊。

「自分」を捨てる、究極の断捨離?!

ひとことで言えば「自分を捨てることは、ネガティブなことじゃなくて、ポジティブなこと。そうすることで成長し続けられます」といったことが書かれている。

物を捨てたり、時間、人間関係を整理したりする断捨離本が巷には溢れかえる。しかし「自分」を捨てる断捨離は、存在しなかった。

自分を捨てるとは何か?それは、個性をなくし、働く上で“いち労働力“として見なされるのではない。むしろ、素直であり続け、周りから学び、成長し続けることなのだ。

新人社員、人生で行き詰まった人におすすめ。自分を捨てろ。

おそらく本書は、誰かに紹介されないと、読まないシロモノである。なぜなら、題名の通り「自分を捨てる術」と言うのは、自分を捨てていない人向けの本だ。そういった人は、プライドが高いので「私は、自分を捨てる必要がない」と思っているのである。

 (前述の通り、本書での”自分を捨てる”とは、プライドや個性を捨てるということではない。)

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インターン中のナオキケー(右)と、上司の神農さん

当の私も、本書をインターン先の上司に勧められた。「自分を捨てる仕事術」という題名を見て「上司が当てつけに読ませているのではないか」と警戒したものだ。

しかし再度になるが、自分を捨てるとは、ポジティブなことで、成長し続けるための手段である。

インターンを含む、新人社員が成長し続けるために。また、ビジネスマンだけではなく、大学生にとっても、苦しいときに成長する方法は、大きな学びとなるだろう。


備考

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初めて読む際は、6割くらい理解できないと思われる。その理由としては、
・自分を捨てるという概念が腑に落ちにくい
・使えるテクニックが盛りだくさんすぎる
・言葉巧みに書かれており、論理性にやや欠ける

からだ。しかし1つひとつの言葉がキャッチーなので、再度読み返したくなる。定期的に読むことで、以前は理解出来なかった内容が理解できるようになる。

【完読するまでの所要時間】
3〜5時間

【本体価格】
1296円(Kindle)1620円(単行本)

【鈴木氏について補足】

鈴木氏は、ジブリのプロデュース全般を担当していた。映画「もののけ姫」が公開される前、日本映画の歴代最高配給収入は59億円(南極物語)。鈴木氏のプロデュースもあり、もののけ姫はその2倍近い、113億円という記録を打ち立てたことがある。すごい。

そんな鈴木氏を知る文献として
・仕事道楽-スタジオジブリの現場 著・鈴木敏夫
・プロフェッショナル仕事の流儀〜自分は信じない、人を信じる〜(Youtubeにアップされています)
はおすすめ。

www.youtube.com

 自分を捨てる最終形が、上記の動画でも紹介されている「自分は信じない、人を信じる」である。実はこの言葉、私の座右の銘なのだ。

気になった方は、ぜひ一読あれ。