頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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くじ引きのその後 #134

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ドラフト会議は、
一年に一度やってくる。
マチュア野球に詳しくないけど、
すごく気になる選手の今後。

プロ野球志望届を提出した
高校・大学・社会人選手たちが、
10月の終わりにかけて
ソワソワするようになる。
「自分がどこでプレーするのか」
とくに優秀な選手になれば
その運命が「くじ引き」で決まる。

”就職先”が「くじ引き」で決まる
というのは珍しい。
Jリーグであれば、オファー制。
中途採用のように、
声がかかったチームの中から
好きなところを選ぶ。

プロ野球では、
”新卒の場合”そのような自由がない。
くじ引きの結果、
入りたくないチームから指名され、
なんともいえない表情をする選手も。
しかし”交渉権が獲得されたから”と割り切り、
入団するのがほとんどだ。

そのような「時代錯誤な一面」が、
会議中に醸し出される
紳士の「道楽的な場面」と重なる。
少し下品な言い方をすれば、
ドラフト会議は
ひとの人生がかかった
「上質なバラエティ」を見ている気分である。

***

そんなアマチュア選手も、
今日を境に「プロとしての自覚」が
芽生える。だから特別な日。

プロ野球選手になりたい」と、
おそらく小さい頃から
「なぜなりたいのか?」が
思い出せなくなるほど言ってきた。
そのような夢を叶え、
次は「夢を見させてくれるひと」に。

夢というのは見るだけで幸せだからこそ、
「見させてくれる」ひとに価値がある。
なかなか、そんなひとにはなれない。
つまるところ、
信じられないことを、してくれるって思えること。

15年間、優勝から遠ざかるチームを優勝させたり、
最多勝を受賞したり、ホームラン王になったり。
今年のドラフトでは、
そんなひとが増えそうな気がした。

そういった「くじ引きのその後」を
想像するところまで、
ドラフト会議の楽しみがあるんじゃないかな。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。
西くん、井上くん、おめでとう。そしてようこそ。