頭サビ9割

頭サビ9割

〜自分と向き合う時間〜

MENU

誰のために謝るか #151

f:id:noad2203:20191103204022j:plain

今だから話せることだが、
いくつか参加したインターンのうち
理不尽に怒られることがあった。

怒っていたのは、
ほとんどが顧客で上司ではない。
「お客さんに当たられてるねェ」と
上司にも苦い顔をされるほどで、
ケンカをふっかけられたような
気になった。
僕は怒りの矛先が
自分であることに納得がいかず、
ヤキモキするのである。

顧客に怒られたとき、
求められているのは
「謝罪」の一択だ。
それは、分かっている。
でも、なかなかできないもの。
だからこそ、実際には、
自分の見解を上司に披露し
正当性を主張してしまう。
しかし結局は謝らざるを得ず、
自己統制し謝る。

***

この”自己統制”までのプロセスを
異常に簡略化しているひとがいた。

それが、インターン先の社長で、
僕が上司に向け
見解を披露している場に
偶然立ち会っていた。

社長は一連の話を聞いて、
こう言った。
僕だったら、
速攻謝りますけどねえ。
土下座するくらいの
気持ちで、ねえ。

そのことばを聞いたときに、
プライドがないのか?
と耳を疑ったけれど、
彼のマインドセットから
学びを得ることができた。

ーー社会のための謝罪
仕事をする以上は、
利益を追求しなければならない。
利益を出すために、
周りと協力する必要がある。

この前提を持って
「謝らない」
という選択を取ったとき、
顧客の怒りをさらに大きくし
周りにも迷惑が及ぶおそれがある。
だからこそ、謝って丸く収める。
これは決して
怒る相手のためではなく、
会社のためであり、
さらに言えば
社会のために謝るのだ。

このように「謝罪の目的」を
考えるようになってから、
前よりも素直に謝ることが
できるようになった。

「自分の責任ではない」と
分かったうえで、
仕事のために
土下座するのはむつかしい。
だが変えられるのは自分だけ、
社会のために謝ることで
物事を前に進める。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。
チューハイは焼酎多めが気持ち良い。