頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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あえてすぐ答えを出さずに、ずーっと考え続ける #201

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年末になり、1年を振り返る方もいるのではないでしょうか。

世間でも「今年の一文字」が発表されたり、流行語、ニュースなど。「振り返る」ことは、人気のコンテンツです。

僕はというと、もうそろそろ始めようと思います。いつも年末ギリギリに、メモ帳を引っ張り出して、年の初めに書いたところから振り返っていきます。それで「大事だ」と思ったところに、赤線を引くのが恒例です。

ただ、振り返ることは、けっこう頭を使うことです。正直気合いを入れないと、なかなか振り返る気になれません。

最近気付いたのですが、「頭を使う」ということを、いい加減にしまう瞬間って多々あるんです。今日は、そのことについて書いてみようと思います。

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そもそも、そんな気づきを与えてくれたのは、この夏にインターン先で出会った大学3年生のひと(♂)でした。最近やりとりをしていて、就活の話に。

彼は地方の大学生で、就活がしづらい状況にあります。そのうえ、まだフィリピンで働いているので、出だしが遅いです。でも、焦っている様子が見えないんですよね。

だから、いろいろアドバイスをしてしまいました。すると彼からは、こんな返事がきたんです。

「そうなのですね。確かに、そうすべきです。貴重なご意見ありがとうございます。」

もう少し具体的でしたが、つまるところ、こんな感じです。僕が思ったのは「分かったフリをしているな」ということでした。というのも、簡単に腑に落ちるような伝え方を、あえてしなかったからです。

本当なら、アドバイスをされたときに、一度自分の立場でシュミレーションするくらい、頭を使うほうがいいのです。そうして、やっと意見が腑に落ちるのだと思います。

もちろん、経験したことのない就職活動をシュミレーションするのは、不可能です。ただ彼は、そんなことをしようとも、思わなかったことでしょう。「ああ、そうなんだ、たしかに、ふーん」みたいな感じだと思います。

そこで僕は、ヒトは普段から「頭を使うこと」をいい加減にしていることに気づきました。

「たしかにそうだ」と簡単に思うのは、考えることをやめているのです。「分かった」とすぐに思うのも、そうです。だから、分かったフリをしない。

これらを踏まえて、以下の学びを得ました。

「本質的な答え」を出す努力をせず、ただ浅い答えを出すだけなら、出さないほうがマシ。なぜなら答えを出す時点で、少なからず「分かった」と思ってしまうからです。

あえてすぐ答えを出さずに、ずーっと考え続ける。それが、吉のときもあるかもしれません。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。