頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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「自らの分」を保つ話 #223

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・<「自分がある状態」とはいくつか条件があるが、その1つとして「外部環境の中に自らの分(領土)を見出すこと」がある>と、同じ会社に入る予定のひとが呟いていた。彼女は卒業論文を通して、この解に至ったようである。したがって、信憑性は高いのだと"思われる"。

この話は「文化」に当てはめると分かりやすい。異なる文化を持つひとたちと話すとき、自分を見出すのはむつかしい。たとえばファッションだと、文化はカルチャーと呼ばれる。そしてヒップホップだったりスポーツだったり、アメカジだったりと、カルチャーはたくさん分かれている。自分がヒップホップ畑の人間なら、それ以外のカルチャーは外部環境になり、ちょっとしたアウェーである。おそらく自分を見出せるのは、自分の文化圏に相手を引っ張ってきたときか、実は相手の文化圏に自分がいたときであり、そうでないと「自らの分」を保てない。

そう思うと、異文化のひとと交わることは、本来オススメできないことなんじゃないか。やっぱり、同じ文化のほうが、安心できるよ?苦しい思いをしたいの?そうだ。みんな、なんとなく分かりながらも、それでも異文化交流したがっている。

外部環境において、自らを見出せるのは「サバイバル能力が高い」ということかもしれない。自分の意思によるものかはさておき、生きていく中で「自分がダメ!」な環境に放り込まれる。そして自分がある状態でいることは、サバイバルをしたという証なのだ。「海外で生活すると、サバイバル能力が上がる」とよく聞くけれど、それも外部環境に自分を見い出せたということである。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。