頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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アジアの「異空間」を愛している #283

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いつもの日常ではない毎日が続いているけれど、それが日本だけではなくて、海の向こうでもそうだ。これほどまでに、ずっと「非日常」であることは久しくなかったし、たいていは場所を変えれば終わっていた。だからこそ「非日常」について、真剣に考える機会が生まれる。

同じようなことばに「異空間」がある。アジアをぐるりと回り思ったのは、ぼくは「異空間」をアジアに求めていたこと。日本にはない、ひとの温かみや、情報網の不便さ、宗教のルール。それらが生み出す、日本にはなかった感情が新しかったり、懐かしかったりするから、たまに訪れたくなるのだ。

たとえばスリランカにいても、寺院の中に入るには上裸で裸足にならないといけない。これは宗教のルールであるが「めんどくさいなあ」と思う。しかし従ってみると、公共の場で裸足になり土を踏みしめたり、上裸になって太陽の日差しを浴びたりすると、日本では久しく抱かなかった"清々しさ"を感じる。そういう日本とは異なる空間に、日本にはない感情を覚えて、結果として居心地の良さを感じていた。

ぼく自身、"アジア"らしいアジアに住みたいなあとか、働きたいなあとかを今あまり思わない。それは、おそらくアジアと「ちょうど良い距離感」を保ちたいと感じているからだ。住んでしまうと、違和感を嫌なところとして見るけれど、旅であれば、違和感を良いところとして捉える。異空間として、良いイメージのまま捉えられる距離を保ちたかったんだなあ。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。