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〜自分と向き合う時間〜

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アイデアをファンタジーに終わらせない。 #337

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・高校の同級生のひとりが、就職活動をしている。彼は数少ない高校時代における友達の生き残り(ほかの友だちはどこ行った…⁈)だ。彼は聞いてきた「なんか、いいアイデアないん?」彼はいま新規事業案を考える必要があるらしく、一緒にアイデア出しをすることになった。そこでぼくは、アイデア出しをひさしぶりにしてみる。やっぱり難しいんだよなあ、というもアイデアは「発想面」と「現実面」のふたつを考慮しないといけない。

あるひとはアイデアを「複数の問題を一気に解決するもの」だと言った。またあるひとは、「課題を具体的に解決するための新しいやり方」と言った。さすがに前者は、かなり狭義のアイデアを指していると思う。しかし後者を踏まえてもアイデアが「課題を解決する方法」という意味を持っていることに違いはない。アイデアは”クリエイティブ”みたいな意味合いが強いと感じるものの、一方で「実際に使えるか」という視点で捉える必要性を日に日に感じている。

というのも一応、ぼくは会社に入ることができた。それもコンサルティング業界に位置する訳で、発想が「現実的かどうか」を意識するようになった。するとアイデアを考えるときでも、実現可能性を推測してしまう。もちろん複数の問題を一気に解決するほどの「画期的な発想」も大切だけど、それだけのアイデアはファンタジーだと思う。物事を解決するまでのプロセスを考えきれてこそ、アイデアの価値が問われている。そうなると、ファンタジーなものほど実現がむつかしいことに気づく。

若いときは脳が柔らかくて発想面で豊かである一方で、実現性が乏しい。その逆に歳を重ねれば、現実的なアイデアが生まれるけど発想が面白くない。その塩梅こそ、アイデアの難しいところかもしれない。個人的には、まずは「発想面」で合格を与えられるアイデアを出しまくる。これは相当のインプットがいるし、突拍子も無いことを考える必要があるから、バカなふりもしないといけない。逆に「現実面」から考えると、そのアイデアの面白さは規定されてしまうので、「発想面」の壁が超えられない。

イデアを考えるのは、ますますおもしろい。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。