頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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あいまいな世界で生きてきたのさ。 #406

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・今の自分はどこから来たのか。

そう誰かに聞かれれば、過去の自分の「積み重ね」からやって来たと答えるだろう。23歳のぼくは、23年分の歳月を経ていて、ざっと8400日を過ごすなかでの葛藤や興奮によって生まれた。だから今の自分を知ってもらうには、過去の話をすると伝わりやすい。あんな出来事やこんな出来事が、そういう価値観をつくったんだね、って。

ぼくの今までを振りかえれば、個人行動の連続だったのかもしれない。高校まで部活を真剣にしたことがなかった。大学でもサークルにも学生団体にも所属しなかった。まわりとくらべて「組織のなかの自分」を強く意識する経験がない。そんな個人行動の連続的な生き方が、今の自分をつくっている。

一方で集団行動では、連帯責任を負わされると聞く。そうなれば、他人に対して厳しくならざるを得ない。やさしさ、というのも歯を食いしばったような「やさしさ」になる。「こうしてほしい」と期待をことばにしたり、改善できるよう相手に求めたり。ぼくには、それがなかった。だから自然と関係は、ファジー(あいまい)もよくなる。

あいまいな世界で生きてたのさ。自分を見つめるほど、自分がいかに「微笑みのある、やさしい関係」のなかで、生きていたのかと思う。悪い言い方をすれば、ナアナアの関係だ。事実、ヒトは他人(ひと)であって自分以外に責任を負わずにやってきた。だからこそ今まで、やさしくなれるところがあったんじゃないか。

今の会社では、あいまいな世界が存在しない。いわば部活の関係のように”白黒”、はっきりとしているなあと思う。それが今までとは違う世界で生きる感覚があって、自分にとってストレッチになっている。ああ、これが人生の糧になるんだろうなあと感じながら、脳みそもプルプル言っているよ。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。