頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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「やっぱりなー」と思いたい。 #433

people crossing streets

・ギャップ萌えというのがある。

とあるサイトには「ひとりの人物に内在する、ある要素と別の要素とのギャップ(間隔、ずれ)が普段は有り得ない状況が生みだすこと」と説明されていた。例えば見た目の怖い男性がくしゃくしゃの笑顔をしたとき、というのはギャップ萌えである。

心理学的に言うと、ギャップ萌えには「ゲインロス効果」が働いていそうである。ゲインロス効果とは「最初にマイナスの印象からスタートすると、後にプラスの印象が見えたときプラスの印象を大きく感じる」という心理効果のようだ。

だから見た目の怖さにより評価がマイナスだったとしても、その後の笑顔でプラスになる。その際に笑顔のみによる絶対的な力のみならず、マイナスの印象からスタートしたという事実によって相対的に笑顔の効用はアップする。

ギャップには様々な種類があって、外面と内面の差、仕事とプライベートの差、ステレオタイプの印象との差(男なのに短大)などがある。ぼくは数あるギャップの中で「ポップな歌手が歌うバラード」にいつも心を魅了される。

たとえばサザンオールスターズというのは『勝手にシンドバッド』のようなテンポアップな弾ける歌を披露するときがある。その一方で『真夏の果実』のような切ないバラードを歌うときだってある。どちらかというと、ぼくはバラードのサザンがたまらない。

総じてなぜ、ギャップ萌えが素晴らしいかというと、対象となる人物の本質に近づけた気がするからだと思う。いくら愉快な人でも、ずーっと愉快なわけではない。だからポップな桑田もいいけれど、しんみりしている桑田を見ると「やっぱりなー」と思える。

つまり人が持つ様々な側面のうち、新たな一面を知ることができる喜びがある。うん、「やっぱりなー」と思いたいんだよ。それがすごく幸せなことだと、最近つくづくと感じている。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。女の子。