頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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参照点のありがたさ。 #439

beige wooden hand sculpture with orange background

・ぼくの働く会社では、半年に1度、組織の状態を図る調査が行われる。

いわば医者に、からだの調子を診察してもらうようなものだ。そしてもし異変があったなら、その様態にあわせて処方し直していく。たとえば部下から上司への満足度が低い、という結果が出たとすると、それを改善する”お薬”を出す。

詳しく言えば、その調査というのは会社をブレイクダウンしていき、「課」レベルの単位が対象となる。今回、ぼくのチームでは「風通しの悪さ」が問題となったけど、これは風通しが良いように見えて、実は言いたいことが言えないのである。

思うに「風通しの度合い」には、職場における”心理的安全性”が阻害要因となり得る。ひとは安心できない状態で、モノが言えない。また”参照点”が存在しないときも同様に、モノが言えなくなってしまうと思う。

参照点とは、なにかの判断をするときの軸だ。仕事においては「目的」がその一例である。たとえばチームにおける議論のなかで、”論点のズレ”を感じたとする。そのときに目的に立ち返り、照らしあわせ判断できれば、ズレを指摘しやすくなる。

風通しの悪いチームは、これらの心理的的安全性と、参照点がない。特に前者は担保しようと心がけるものの、参照点はその重要性に気づきにくい。一例である目的については、目的を持たずに走る風土ができれば、改めて確認することが難しい。

そんなふうに組織状態を診断するサービスは、実はぼくの働く会社が販売しているサービスだ。医者だからといって、病気をしないわけではない。同じように、組織人事コンサルの会社にも組織の病は存在するだなあと、実感しています。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。ちなみに組織状態の偏差値は80です(50が平均)笑。