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〜自分と向き合う時間〜

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心理的安全のないコーチング #449

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・質問じゃなくて、尋問。

ぼくは今、あるところでコーチングのようなものを受けているけれど、これがすごく辛い。もしコーチングが対象となる相手から「答えを生ませる」ことなら、かなり危険な側面もあると思う。イメージとしてはニワトリを飼っていて、卵を生ませる行為。これは飼い主が焦っても、卵は生まれない。同じようにコーチングをするひとが焦っても、どれだけ答えがほしくても、答えを生むのは相手である。

もちろん答えを生ませるために、努力することはできる。しかしその努力の方向が間違いっていないか、というのを確認しなければならない。たとえば答えを示唆するような質問するとする。「たとえば、こういう考え方してみたらどうかな?」と聞く場合と、「お前、こういうふうに考えたんけ?考えてないんやったら、はよ考えろや!」と聞くのは同じではない。

コーチングに最も必要なのは、答えを導く最適な質問ではなく、心理的安全だ。心理的安全性が低いと、相手は萎縮してしまって思考に力を使えない。正解のない質問だとしても、間違えたらどうしようと思う。これは相手の好まない回答によっての「被害」を避けるために、脳が無難なパフォーマンスをしようとして促される状態だと思う。この状態では、たとえ質問が良くても「尋問」にしか感じられない。

改めて、今月の頭に書いていた日記のようなものを引用して終わろうと思う。

相手に考えさせるということは、パワフルな行為だ。また質問というのは「答えろ」という軽い命令でもある。だから相手にとって「負荷」になるし、機関銃で乱射するかのように、ドンドンされることは気持ち良くない。

コミュニケーションをするたびに、そういった負荷が生まれるなら、相手はやりとりを億劫になるかもしれない。そういったことを踏まえ、コーチングには信頼関係が必要だし、負荷を与えないテクニックが求められる。

機関銃コーチング野郎 - 頭サビ9割

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。