頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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サークルに入れなかった #119

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キャンパスを歩けば、
いつのまにか
知らないヒトばかりで驚いた。
彼らが目立つよう
エキストラに徹する。

そんな僕の安全地帯は図書館。
だいたい4時間くらい過ごし、
出てくると広がる茜空。
お腹が空いたから帰る。

帰り道、いつものごとく
大きな声を出す集団がいた。
よさこいサークルのひと。
学期の始まりだからかな、
いつもより少し
気合が入っているようにも見える。

僕はサークルに入っているひとを、
うらやましいと思う。
なんか、いいなあって。

***

僕はサークルに入れなかった。
というよりかは
入ったことがあるけれど、
一度行ったきりで
行かなくなってしまう。

高校生のとき、
華のキャンパスライフを送るものだと
信じて止まなかった僕にとって
「サークル活動」は
必要不可欠な要素だと思っていた。

それでも僕の性格上、
サークル活動に参加するのが
「無理だ」
というのを、一度行ってみて悟った。

その理由は枚挙にいとまがないが、
ポジティブなだけの雰囲気が苦手だったこと。
"大学生"によるサークル活動という
自由な要素しかない集合体は、
近くに行けば行くほど、
キラキラしていた。

「みんなが楽しめるように」と
趣味趣向を凝らした結果、
ネガティブな要素が排除されていて、
気持ち悪かった。

ひとが本当に共感するのは、
悲壮感や寂寥感だと思う。
それらを一緒に乗り越える活動に、
価値があると思っていたから、
サークルに入れなかった。

批判のようになったけど
「価値感の違い」でしかなく、
それでも、うらやましいなあと思う。
子供ができたら、
サークルに入れるひとに育ってほしい。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。
サークルって、どういう意味?