頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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腐れ縁の気持ちよさ #120

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「ともだち」は多いほうだが、
その中でも変わった関係のヤツがいる。
大した話もしないのに、1年に1回は必ず会っている。
「会おう」というよりかは、「なぜか」会う。

そいつとは、中学生のときに知り合った。
中学生になり、初めて一緒にご飯を食べたひと。
ただ中学3年生のとき、
ささいなことで絶交した。

それ以来、口をきかなくなったものの、
偶然、同じ高校で、
部活動も同じになってしまう。

最初の1年間くらいは、口をきかず
周りに気を遣わせていた。
ただ「ささいなこと」での喧嘩は
「ささいなこと」が理由で
仲直りできる。

もうひとり仲の良いヤツがいて
「鶴橋に行こう」と言ってきた。
僕は、当然2人かと思っていたが、
当日の集合場所には、
絶交したはずのアイツがいたのである。
乗り気ではなかったものの、
実際に鶴橋に行けば、楽しかった。

そんな期間を乗り越え、大学生に。
あの「絶交した日」以来、お互い
どこかウワベのような気持ちを抱いている。
「好かれよう」とも思わないし、
「嫌われたくない」とも思わない。
お互いが「お互い」を求めていないのは、
分かっているのに、
どうしてか関係を切れない。

そういう意味で、僕たちは腐れ縁。

ただ、腐れ縁の気持ちよさは、
全く欲を持たずに接するので、
お互いが素の自分で入れる、ということ。
そう考えれば、歪んではいるものの、
僕たちは親友なのかもしれない。

どうせこれからも、会う。
好かれたって、嫌われたって、
僕たちの関係は変わることがなく、
独特の距離を保ったまま、
時は流れ続ける。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。
ラーメン屋に行こう、っと。