片方だけのくつ下 #139

結婚できない男が
午後10時からだと勘違いし、
見逃してしまった。

時間の使い方を間違え、
生み出された新たな時間。
ふと、フェイスブックを見る。
知り合いが誕生日に結婚する、
というニュースが回っていた。

その知り合い、とは女性で、
2つくらいしか変わらない。
キャビン・アテンダントをしていて、
たくさん出会いがありそうだから、
びっくりだ。

それと同時に、
ピシャッとひしゃくで
水をかけられたように、
僕自身も考えるべきテーマなのだと悟る。

2歳しか変わらない。

結婚するのに、きっかけってあるのかな。

ベットで横になりながら
ボーッと考えてみたけど、
正直、この手のテーマは無知すぎて
検討もつかない。
あわよくば「いい答え」が出てきて
今日のブログのネタにでも、と思ったのに。 

諦めてお風呂に入ろうと思い、
ベッドで脱ぎ捨てた「くつ下」を探せば、
片方しか見つからなかった。

探しても探しても、
まるで、そもそも存在しなかったかのように。
片方だけ、白いくつ下がない。

「これだ！」と思った。

＊＊＊

結婚するタイミングは、
くつ下と似ている。

片方だけだと、すごく寂しくて、
柄が違うのとセットになるのはイヤ。

実は自分は片方のくつ下だった、
と思えたときに、
片方のくつ下ありきになる。

付き合っているとして、
その相手が「もう1つのくつ下」だと思えたなら、
パートナーとなり、結婚が見えてくるのかな。

知り合いの女性は
たった1年の交際期間を経て、
結婚することに決めた。

短いからといって
調子に乗っているわけでもないし、
長いからといって
気取っているわけでもない。

期間より、くつ下。
これが、今の僕に出せる
「結婚のタイミング」の答えらしい。

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。
キュービーマヨネーズは、単純においしい。