頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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「できる!!」という言語に対する姿勢 #265

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・語学というのは、尽きることのない鍛錬が必要である。ぼくたち日本人は、母語である日本語をスラスラと話せるけれど、スラスラと話せたら良いってもんでもない。話の内容はおもしろいほうがいいし、端的にまとめられた長さのほうが良いとされている。つまり、スラスラと話せてから目指すべきポイントがいくつもある。

これを踏まえて、ぼくは言語に対する姿勢というのが、すごくむつかしいと思っている。たとえば第二言語を習得する際に、「自信を持って、話しましょう」とよく言われたものだった。しかし、この「自信」を持ちすぎてはダメだし、持たないのもいけない。「話せる」とか「聴ける」という姿勢が「話せる!!」「聴ける!!」になってしまうと、きっと言語の「スラスラ」以降のポイントに到達できない気がするのだ。それは「十分に話せる」という想いが、学ぶ機能が停止させるからだと思う。

「できる!!」というようにビックリマークが2つでも、自信満々にみえる。3つになってしまっときには…もうそれは、そのひとの溢れ出る自信を生んだ、プライドを傷つけないように、まわりがケアする必要すら生まれている。あらためて語学というのは、尽きることのない鍛錬が必要だから、母語も含めて「できる!!(!)」と思わないようにしたほうがいいはずだ。もちろん、語学だけじゃないけどね。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。