頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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「今」を真剣に生きた証が思い出になる。 #275

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コンサルティング業務に携わる以上、「長期的な目線」で物事を捉える機会が増えそうだ。大学生のときも経営戦略を専攻していたから、「10年後にはどうなるの?」と考えてたことはある。とはいえやはり、仕事柄の特性は、自分をその色に染めてしまうほど強烈だと思う。僕自身、計画を立てるのが得意なわけではなく、どちらかと言えば苦手なくらいだ。ふだん緻密だねえとか、順序立てられるねえなど、計画的であれば言われそうなことを、言われたことがないのである。

あえて極端な話をすれば、ぼくは「未来を生きる」というより「今を生きる」ほうが、得意だからかもしれない。長期的な目線で計画を立てるのは、未来を「その今」に繋げる作業であり、想像していた未来を実現するのが目的になる。ぼくは、そんなふうに未来を「今の延長」として生きることが苦手だ。ただ先のことを考えずに、今だけをみて生きるほうが、想像していた未来を実現するよりも楽しい。それに描いた未来が「今」に影響を与えられることで、制約を感じてしまうのが苦しい。

そんなこと言っていても、現実でぼくは「長期的な目線」を持ち、未来を生きることをしなければならない。だが、このことは決して忘れないでいよう。<今を真剣に生きた証が思い出になる>思い出になる場面は総じて、その瞬間を一生懸命に生きていたんじゃないか。思い出の濃さに程度はあれど、適当な気持ちで過ごす時間は記憶(メモリー)に残らない。大切なのは、未来と現在のバランスを、あまりにも未来に偏らせないこと。人生を振り返ったときに、計画を遂行するために淡々と日々を過ごしていた。というくらいなら、計画を立てずに「今」を真剣に生きたいなあと思う。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。