頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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印象に残るちっぽけなこと。 #279

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1ヶ月ぶりくらいか、仲の良い友だちに会った。彼は同い年だけれど、就職活動をしている。とはいえ、なかなか気合が入らずにいたみたいで「とりあえず会って就活の話をしよう」ということになった。だからといって僕にできることはほとんどなく、それ故に雑談が話の大半を占める。そんな意味のない時間が、割と僕は好きだ。

彼と話をしていると、考えさせられることが多い。もしかすると、お互いそう思っているのかもしれない。ふたりで遊ぶときはスポーツをするわけでもなく、家の中でひたすら未来のことを話した。大の字になって寝転びながら、これから待ち受ける未来にワクワクしつつも、浮き足立っていると思われないようリアルなことを考えた。

今日そんな彼と話をして、高校時代の思い出が話題にあがった。彼曰く、高校の思い出はほとんど記憶にないらしい。そう言われた瞬間すこし驚いたけど、考えみると僕もそうかもしれない。体育祭があった、文化祭があった。そんなビッグイベントは覚えているようで、曖昧な記憶ばかり。それよりも前に述べたような「ちっぽけなこと」を思い出せている。

つらかったことは忘れたいし、楽しかったことは上書きしてしまう。そんな具合に、印象に残ることは大きなことではなく、小さなことだ。体育祭よりも、みんなでラグビーをした授業や、文化祭よりも、プレハブの校舎で受けた美術の授業のほうが鮮明に覚えている。この気づきは意外と大切で、人生を振り返ったときに、過去を色付けるのも「ちっぽけなこと」なのだと思う。

ちっぽけなこと、つまり日常のありふれた営みによって生まれる所作が、なぜだか記憶に残る。だから日々の何気ない瞬間を好きなひとと過ごしたり、好きなように振る舞えれば「人生楽しかった」と思えるはず。そうであれば、気合入れて大義を果たそうとするのもいいけれど、マイペースに些細なことと向き合うのも大事だな。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。