頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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これからも、よいチームをつくるために。 #353

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チームワーク1年生の今、忘れないうちに書いておこうと思う。

アメリカの経営学者チェスター・バーナード氏によれば、組織成立には3つ条件がある。それは「共通目的」「協働意志」「意志疎通」だ。たしかにゴールイメージが同じでなかったり、一緒に働く意志がなかったりするならチームでいる必要がない。またコミュニケーションがなければ”システムと”してのチームが機能しない、というのも考えれば分かる。

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いま、5月の頭から始まった研修も終わりを迎えようとしている。そして来週には東京都における「緊急事態宣言」が解除される方針だ。この5月にあった研修では、ひとつの同じチームで過ごし、メンバーの感性に触れ学ぶことが多かった。いつか”今”を振り返れば、「よいチームだったなあ」とポツリことばが落ちるだろう。

そんな経験を踏まえ、「よいチームとはなにか」を考えてみる。結論を言えば、よいチームとは結果的に冒頭の「組織の3条件」を満たしているのだと思う。実際に研修のチームでは「目的」を丁寧にそろえ続け、その目標に向けての「協働意志」を持ち続けられた。また研修のあいだ、辛いときでさえコミュニケーションが絶えることはなかった。

システムとして組織を捉えれば、「役割分担」が重要ではないか。そして、その役割を「リスペクト」する姿勢だ。というのも自分には無いものを他のメンバーが補うことで、難しい目標でさえ達成できうる。そのためにチーム内において、各々が最適化される役割を全うすることは1つの鍵になるだろう。ひとことで言えば「足を引っ張らずに、自分をチームに活かす」のだ。

もちろん、チームの役割には違いがある。目立つポジションのものもいれば、目立たないものもいる。目立つひとが、そうでない人をバカにしたり、その逆に目立たないひとが、ひがんでいるとシステムとしての組織は機能しない。極論だと経営者でさえ、”会社”というチームであれば1つの役割にすぎず、従業員をないがしろにすべきでないのだ。

役割というのは決して業務分担だけでなく、コミュニケーションスタイルにも当てはまる。しっかりなひと、やさしいひと、おっとりなひと、こまかいひと、おもしろいひと。そういう分担も、組織がまわる秘訣だと思う。そういった役割分担をそれぞれのメンバーが認知して、全うする。そして違う役割を担うメンバーをリスペクトし、信じること。疑っていれば、伝わる。これらのことがチームの歯車をうまく回すと学んだ。

これからも、よいチームをつくるために。けっして忘れずに、覚えていようと思う。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。