頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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1日に3つも褒めるのはむつかしい #354

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・僕の会社では日報を書くことになっていて、部署ごとに管理されるクラウドで共有する。その日報で「自分を3つ褒める」というのを課しているのだが、それがなかなかむつかしい。仕事終わりにどれだけ充実した気分でいても、褒められることを3つ出そうとすれば出てこない。モヤモヤした気分になる。その原因はふだん褒められるような仕事ができなていないものもあるし、自分を褒める習慣が身になっていないのもある。

そんななか、ある日に同じチームのメンバーから「もっと自信を持ったらいいのに」と言われたことを思い出した。ときたま、ぼくはメンバーから褒められるのだが、はずかしくなって上手く返せない。その様子はきっと「褒める」ということに対する拒否反応が出ているくらいだと思う。自分で自分を褒めることができなければ、人から褒められることも苦手なのだ。

考えてみると、自分を認めるという行為を避けているかもしれない。というのも褒めるということは、対象における該当パートを高く評価することだ。それは「認める(Accept)」という行為でもある。ぼくにとって(今の)自分を認めることはーーある種の現状維持、「それ以上に良い状態」を目指す意志を弱めてしまう。だから「自分を認める」という意味での褒めることをしたくないのだろう。

これでいいのか、自分らしいのか。もっと良くならないのか。そういう問いを持っていると、自分を褒めたり認めたりすることができない。むしろ「今のままでは…」という不安で、おびえてしまう。けれど、そういう「怯え」は悪いことではないと感じている。自分を褒められないのは自信がないわけではなく、向上するために邪魔だからだ。そのうえで生まれる不安や怯えは、利己的で功利的なものなのだ。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。