頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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分からないままに、知っておく。 #474

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北陸で有名な美術館に行ってきた。そこは先鋭的で、現代美術というカテゴリーの作品しか取り扱わない(調べると、地元の芸術作品も扱っているようだ)。

現代美術というのは、既存の芸術に対するアンチテーゼの要素が見られる。だからこその難解さがあって、表現を腹落ちさせるのは容易でない。

僕ような美術に精通してない人間からすれば、クラシックな作画を理解するのもむつかしい。現代美術にみられる表現など、「理解できると思う」のが失礼だ。

その道のトップランナーのレベルの凄さは、その道に挑んだ人がようやく分かるのだろう。実際に油絵を描いてみて感じる、現代美術の着想の豊かさ。

上記のことは芸術に限らず、他にも言える。例えばお笑いで、アマにはウケが悪いもののプロからウケる。「私もこんなお笑いしてみたい」というもの。

分かりやすいすごさ、もあるけど「やって分かるすごさ」。言い換えれば、分かりにくいすごさ。現代美術は、後者なのだと思った。

そういったものは、分かろうとしない。(分かるのには、予想以上に時間がかかりそう?)分かりたければ、その道の人に聞いてみるか、実際にやってみる。

ただ、"分からないものを、分からないまま面白がる"ができれば、いろんなものを違和感なく触れられ、そのままインプットも増えていくのだと思った。

分からないから、知ろうとしないのではなく、分からないままに、知っておく。そういうインプットって、後々連鎖的に「理解」に繋がっていくものだなあ。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。