頭サビ9割

頭サビ9割

〜自分と向き合う時間〜

MENU

町の中華屋の存在

A man serving street food in Letchworth Garden City

緊急事態宣言が発令されて、なんだか街が怪しい。午後8時になれば、店がどんどん閉まるよ。それが、本来なら他者に求められていた人々の「承認される機会」を奪っているのではないか。

たとえば、ぼくの好きな中華料理屋で、美味しいラーメンをつくる店主。<おいしかったです、ありがとう。>そんな客からのことばが店主を承認することになる。しかし午後8時以降に、そんな機会がなくなってしまう。

「仕事がなくなる」ということは「社会の一員として認められる」機会を失うことでもあるのだ。それが、なんだか寂しい。(もちろん、そのぶんの時間を別のかたちに当て、機会を生み出すことはできるけど。)

そんなことを考えたときに、ぼくたちは社会のなかで「自分」を自分なりに定義して、承認しているのだと思った。「お腹をすかせた人を救うひと」とか、大それたことでなくても。

そして「承認されている」という実感を沸かせるには、役割を全うすることが大事である。自分の役割がなにかを言語化し、脳に理解させる。そして、その役割をやりきる。すると自分を認められるのだとおもった。

上記のようなことを踏まえたうえで、「役割を明らかにすること」は自分の考えだけではなく、他者の考え(期待)も鑑みることで、適切なものとなる。だから、こんなふうにも思える。他者にとって、その他者の役割を言語化して、その役割を信じ続けられるひとは有難い。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。ほむへ〜やん。