じぶんの土俵
あるひとはこんなことを言っている。
<上司だとか、リーダーだとかは、じぶんの土俵で相撲をとる。上下関係のある場合の、上の立場の人って、「ほれ、こんなこんな、こんなふうにすれば、ほれ」という具合に、見事なお手本を見せたりもします。これは、自分の得意なことをやっているのです。>
前に述べたことは、別に上司に限ったことではない。きっと、ひとがアドバイスをするときは、たいてい自分が得意で相手が得意でない状況である。それが「上司対部下」のような上下の構図の場合、よく起こるということだ。
そのようなことを踏まえて、上司は優勢なポジションを取りやすい。けれど、それが尊敬につながるかどうか、というのは別の話である。きっと部下からすると「上司が、上司自身が得意なことを教えてくれる」というのは当たり前なのだとおもう。
わざわざ苦手な土俵で試行錯誤し、部下に教える必要はないけれど、そういったことだ。自分の土俵ではなく、部下の土俵にやってきてくれること。その姿勢が尊敬されるんだろうな。
リーダーが尊敬されるかどうかは、結果よりも過程の内容にある気がする。過程において、どれだけ同じ方向を向いてくれるか。同じ土俵に立ってくれるか。それは上司対部下の構造上、上司が自分の土俵にいることが多いからこそである。
今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。肩が凝りすぎて頭がいたい。