頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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やさしく接しないことが、やさしさ

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ちょっとね、厳しいことを言うと、ありふれた「やさしさ」を一つひとつ見ていくと、やさしくなかった。それはまるで、お目当てものを探していくなかで、まったく違うものばかり見つけてしまうかんじ。よく見たら、全然違うのさ。

たとえば「お前のためを思って〜」みたいな雰囲気で話してくれるひと。なんだか、やさしそうな気がする。それで、ぼくはしっかりと聞く耳をたてる。そりゃ、自分のためを思ってくれているからね。でも、聞いているけど、なんだか違和感ばかりたまる。

それは、ほんとうのやさしさではなかったりする。ほんとうにぼくを思っているひとは「お前のため〜」ということばを言わなかったりする。だから、こころにモヤモヤがたまる。(ほんとうに「お前のため」を思っていることもある。)

やさしく接することが、本当にやさしいかというと、そうではないがする。そのひとを思えば、やさしく接しないことが、やさしさであることは多い。まあ、目を見たらわかる。それが、本物かどうかということ。

世の中の人は、やさしそうなものに騙されてると、思うこともあります。やさしそうな言葉、やさしそうな態度、やさしそうな表現。そんなの、たくさんあるでしょう。でも、本当にやさしいものは、簡単には見つけられないでしょう。それでいいことだってあるんだよ。世の中、それでうまくまわる場合がほとんどだし。やさしそうな何かを潤滑油として。だから、うわべは重要。だけど本当にやさしいかどうかは、まったく別のこと。

第5回 ロックンロールは、やさしい。 | 特集 バンド論。 No.005 甲本ヒロトは、こう言った。 ロックンロールについて教えてくれた51分54秒 | 甲本ヒロト | ほぼ日刊イトイ新聞

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。2月もがんばったから寝る。