そんな簡単に成果は出ない

たとえば、一等賞を取ろうとしてね。それって、ひとりしか報われないわけです。それ以外のひとは、歯を食いしばっている。そういう世界が、程度に差はあれど、たくさんある。ということは、多くのひとが悔しい思いをせざるを得ない。そんなふうに賞レースに参加したひとに対して、適切な言葉を投げたいとおもう。

あるひとは、力強くこういったよ。「そんな簡単に成果は出ない」ってね。まず、成果を出そうとしていうひとに対して「成果は出ない」という。ある意味、薄情にも聞こえる。しかしそれは他者からみると、「あなたのやっていることは、簡単に成果が出るレベルの取り組みではない」と伝えている。

実際に取り組んでいることが「簡単に成果が出るか否か」は置いておいて、そういった視線で言葉をもらえるとホッとする。これはヒマラヤ山脈を必死に登って、疲れているときに「まあ、コーヒーでも飲もうぜ」というかんじ。インスタントがお湯で溶かされた、紙コップを渡されるようなものだ。

どれだけ頑張っても、成果が出ないとき。もしかしたら成果を残すひとはもっと頑張っていて、そのときに「もっと頑張れた」とおもう。でも悔しい思いをするだけでなく、自分を褒めてあげたい。「一生懸命だったぜ」ってね。自分で、心を寒くするのでなく、ホッとさせてあげたい。

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。鎮座ドープネス。