頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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利益があるかどうか

person about to touch the calm water

関西から出てきた若者が、軽井沢にいた。ロッジを貸し切って、薪をくべる。その火をみながら酒を飲む。それだけでよかった。それは普段の生活でーー汗くせとはたらくなかで、明らかに不自然だった。悪い意味ではなく、いつもはどれだけ「生産性を高められるか」が求められていて、意味のない行動はできるだけ避けるようにしていたから。

そこには、もう「利益があるかどうか」という功利的な考え方ではなく、もっと非生産的な考え方があった。ひとが、イキイキとし続ける上で、その両方を持つことが大切なのだとおもう。もっとも、ビジネスにおいては功利的な思考は不可欠であり、一方でプライベートにおいてはそうでない。しかし両者をうまくするために、どちらの思考もできる必要がある。

「若いときになにもしていなかった」とおもう人生は嫌だけど、それと同じように「若くして生き急いでいた」とおもう人生もできるなら避けたい。要は、人生におけるスピードをコントロールすること。急ぐときもあれば、ゆっくりするときもある。どちらも楽しめると、人生は充実し、いろいろな思い出が残るのだろう。

無意味な時間は、悪ではない。むしろ意味のある時間を、より彩る良さがある。非生産性だとおもうことも、生産性の高い行動を彩るのだとおもった。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。