頭サビ9割

頭サビ9割

〜自分と向き合う時間〜

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しこり

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・あの日のあの言葉。

「その瞬間『M-1』で優勝すると決めました」。野田クリスタルに火をつけた楽屋での一言という記事を見て、すごく納得した。お笑いコンビ「マジカルラブリー」の野田クリスタルさんをインタビューしたもの。内容はというと、「R1ぐらんぷり」と「M1グランプリ」を優勝した彼の変化について描かれている。

彼のファンではないけれど、タイトルに惹かれて読んだ。そのなかで、こんな一節があった。

ーー今から10年くらい前。これは、誰とは言えないんですけど、ある人が楽屋で「『マヂカルラブリー』が『M-1』で優勝して、誰がうれしいんだよ」と言ったことがありまして。

ーーその瞬間「M-1」で優勝すると決めました。

ーー優勝してからも、その人とその時の話はしてないですね。この話をその人としちゃうと、消化しちゃいそうで。

ーー話せる恨み節は消化してもいいもので、人に話せないものというのは消化したくない原動力なので、これから先も話すことはないですね。

自分にとって、頑張る動機というのは様々だが、その1つに悔しさがある。わかりやすい悔しさは、他者からの評価から来るかもしれない。自己認知と他者認知にズレがあって、それが納得できない評価に思える。だから”自分にとって”正当な評価を得るため頑張れる。

そのうえでーーあくまで頑張り続けるために、そのきっかけとなった悔しさを消さないことが大事だとおもう。野田クリスタルさんのように、あえて他者とのしこりを残しておく。解決してしまうと、それをきっかけとして頑張れないから。あの日のあの言葉、いまでも脳内に焼き付いている。それくらいで、ちょうどいいのだ。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。