「仕事ができない」とおもえるが華

・2年目にもなって、ずーっとしかられている。

日々、上司を失望させる。「すみません」と謝る。すると「すみませんって言い過ぎだよ。自分の価値下げるからやめな」と言われる。それでまた「すみません」って謝る。その繰り返し。2年目にもなって、ずーっとしかられている。「自分ってまだまだだよなあ」と、帰り道ビールを飲みながら、もの思いにふけっている。

でも、すこしずつできることは増えている。振り返ってみると、一年前のじぶんは毎日出社するのが精一杯だった。「これがしたい」という意志はなく、淡々と仕事をこなす。それでいいとおもっていた。そこから、いま「同期のなかで一番になりたい」なんて大きなことを言ってみたりして。その心境の変化に現れるように、できることはたくさん増えていたのだ。

長い人生で、仕事ができない時期なんていうのは、いまだけだよ。若いときは、できないことにたくさん挑むことができる。それで、めっちゃ成長してもらえれば…という期待があるから。若いときに「できないこと」ばかりが周りを埋め尽くすのは、決して悪いことではない。できなくても当然かもしれない。

そうした期間を経て、たいてい歳をとれば「できること」で勝負するようになる。だから、自然と「できないこと」をしなくてもよくなる。いまは、いましかできない「仕事ができない」という経験を、楽しもうとおもった。

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。