頭サビ9割

頭サビ9割

〜自分と向き合う時間〜

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わかったうえで、相手にしない。

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なにかを先行的に取り組んだ結果、特定の市場(社会)のなかで競争優位性を獲得したとする。その市場で高い優位性を維持するためには、追随するライバルたちを投げ交わす必要がある。しかしライバルたちは、ただがむしゃらに立ち向うだけでなく、頭をつかってポジションを奪おうとするだろう。

時には、自分が市場での優位性を獲得するに至った「顧客価値」を逆張りするような、ポジションをとってくる。例えば、appleスマートフォンは「金額は高いけど、持つだけでステータになること」が顧客価値である。それに対し、後発的なプロダクトには「結局は安いのが吉。機能もそれなりに良いこと」を顧客価値としているものがある。

自分が先発的に優れた状態で、後発的なものがやってきたとき、以下の対処法が良いと思われる。

ブランディングの観点からすると、「同質化(=同じバスケットと理解されること)」されない方が良いので、意識していることは表出しない方が望ましいです。対象に対して感情的になることは「同じレベル何だな」と思われるからです。

 追うものとしての思う壺は、先に走っているものが相手にすることである。そうすることで相手と同じレベルであるというポジションを取れ、自身のステータスにすることができるからだ。すると、その状態をみたオーディエンスは後発するものに関心が湧き、結果的に市場のパイを山分けすることになりかねない。

ほんとうに優れた成果を残したひとや、モノは唯一無二のブランドを持っている。その過程では、上記のように競合からの追随があっただろうけど、きっと相手にもしなかったのだろうとおもう。それは「競合を知らない」のではなく「知っているけど、相手にしない」という状態なのだ。

その行為こそが、追随を許さないために必要な姿勢であり、効果的な対応だとおもった。