目の前になにかをおいて。

・共同作業というのは、いいよなあ。

上司とふたりで焼肉。ふだん怒られっぱなしの怖い上司なのだけど「ご飯行くかあ！」って言われて、新橋まで歩く。間をつなぐように、銀座から新橋まで歩いていった。そうして入った焼肉屋で「好きなもの頼めよ！」って言われたら、ちょうど良い塩梅を探しながら”上司が好きそうなもの”を頼むしかなかった。

ドキドキしながら肉を前にしても、ビールがきて肉を焼きはじめたら楽しくなる。ちいさい網の上に、タンをこ綺麗に並べ、裏返してビールを飲む。仕事の愚痴を言いながら、程よいときにビールを飲んで、また裏返す。その繰り返し。そうしていると、いつのまにか気も使いすぎないで、ふたりの空間ができてくる。

共同作業というのは、いいよなあ。特に、目の前になにかをおいて、共通の目的のもとに取り組む。そうすれば、心が繋がっていく感じがする。少なくとも、距離は近づいて行く。そんな感覚を、自分だけでなく、相手も感じていると信じたいのさ。相手が誰でも、ああ、鍋でも、将棋でも、目の前において共同にするのが、個人的に大好きなのである。

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。あしたも、飲みたいよなあ。