頭サビ9割

頭サビ9割

〜自分と向き合う時間〜

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もがき、わらう。

woman facing wooden fence with crawling vine and flowers

・最近はもっぱら「HOST-TV」というYouTubeチャンネルを見ている。そのチャンネルは、いわばホスト業界共通のウェブメディアのひとつで、いろんなホストクラブが週替わりで売りたいホストや、クラブの様子などを紹介している。有名なホストクラブであれば、「笑っていいとも!」の週替わりレギュラーのように、決まった曜日に動画を投稿していたりもする。

そのチャンネルを見るひとの中には、実際にホストクラブに通っているひともいる。しかし多くのひとは「どのホストクラブやホストが良い」と品定めをするために見ていない。ホスト業界という特殊な世界や、ホストという違う世界観を持つ人々に魅了され、動画を見てしまうのだとおもう。(現代ホストクラブの帝王と呼ばれるローランドさんは、もともと「HOST-TV」で有名になった。)

ホストという生き方は、まるで打ち上げ花火のように、派手でありながらも儚い。売れることができれば、一本100万円はくだらないシャンパンを何本も使ったタワーを作る。しかし売れることができれなければ、アルバイトをするよりも安い給与をなんとかやりくりしなければならない。そんな安定のないなかで、必死に生きる姿がホストに魅力をまとわせる。

そんなホストも結局はひとであって、自らの承認欲求を否定することはできず、給料日になれば存在価値を確かめるようにお金を数える。そして安堵したり、焦ったりして、また次の月を迎えるために、気を引き締めるしかないのである。ホストは、どの世界よりも人として、動物として、もがき、わらい、努力を続けるのだとおもった。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。