頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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あなたがいる未来と、いない未来。 #214

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・高校生になるまで、ずっと一緒だった友だち2人とご飯を食べた。偶然、同じ部活だったこともあり、話題は思い出を振り返ることばかりだ。先生に嫌われて、ひとりだけ合宿に行けなかった友だちの話や、そもそも誰が副キャプテンだったっけ、なんていう話。1年に1回会う程度の関係性だからこそ、思い出を振り返るだけで、十分だった。

 
いつから、距離は遠いのいたのだろうか。実は、今日集まった2人と僕は、同じ地元に住んでいる。つまり会おうと思えば、いつでも会えた。久しぶりだからこそ、思い出話だけで良かったのは「会えるのに会っていない」ことの現れである。そうやって「会えるときに会わない」ことを繰り返し、心の距離がいつのまにか遠のいたのかもしれない。だからか今日、毎日一緒にいた友だちにもかかわらず、会うとなると少し緊張したもんね。
 
あ、そうか、会えるのに会わないのは、未来を含めた選択なのだ。僕たちは「その人がいない未来」をアタマできっと考えている。もしその人と、かかわる未来のほうがたのしいなら、会いたい。そんなことがないなら、会わなくてもいい。自分にとって「得」になるかどうかを判断して「ひととのかかわり」を選択しているんじゃないか。一緒にいる時間の居心地の良さや、話の内容を踏まえ「その人との充実度」を決めている。
 
そう考えると、内定者と過ごす時間は、充実していたなあ。「熱くて、強くて、気持ちいい」という、リクルートキャッチのおかげか、居心地が良いし、話もおもしろいひとが多い。一緒にいたら、自分が楽しくなるという「得」が見える。そいうわけで「会える機会があれば、会いたい」って、なるもんな。手前味噌ですが、良い同期をもったと思う。
 
人生は時が過ぎるほど、必要なものだけを残す、取捨選択が求められている。こうやって「ひととのかかわり」すらも、必要なものを残すことだ。それは、どんどん少なくなる未来を、大切にしたいからだろう。そんな功利的な一面を持っている、というのが、少なからず僕にとっては事実なのである。
 
今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。