頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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「好き」って伝えること、あなたに #215

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・「君が好き」という歌があった。カップルになりきれないふたりが、こっそりと愛を育む様を、比喩的に描いていって、サビでは「君が好き」と悲しく叫ぶ。そんな切ないラブソングは、聴けば聴くほど「好き」の重みが伝わる。2002年の元旦に発表されたMr.Childrenの歌だ。

遡ること、1986年には「やっぱ好きやねん」という曲が生まれていた。関西人風に言えば「やっぱ好っきゃねん」。非関西人が本域で歌うとなれば、そのギャップに酔いしれてしまう名曲だ。やしきたかじんは、そんな「好き」というメッセージと共に知られていった。いま、あらためて聴くと、歌い手のやしきたかじんと、女性的な歌詞のギャップがまた良いものである。

「好き!」もあった。「好き 好き 好き」もあった。英語で「I LOVE YOU」もある。検索してみたら「好き」の対象はひとだけでなく「風が好き」もある。「ウイスキーが、お好きでしょ」もあった。「太陽が好き!」「東京が好き」「うれしい!たのしい!大好き!」…世の中には、好きにまつわる歌が溢れていた。あ、僕も歌ではないけど、このブログで「好きなことを、好きなように書く」とか「好きというモチベーション」って書いていた。「好き」ということや「好き」について、みんな伝えたいんだよなあ。

歌に乗せて「好き」というのを、伝えるのはスッキリする。もちろんそれは、歌に限らない。フラれると分かって告白するときは「好き」を伝えてスッキリしたい、という想いもある。告白が成功する少しの可能性よりも、告白自体が持つ満足感に意味があるのだ。

「好き」を伝えるのは、案外むつかしい。だって自分の好きなものを伝えたときに、聞き手が必ずしも良い反応とは限らないから。もしも否定なんかされたときには、自分自身が否定されたような気がしてしまう。「好き」というのは価値観と密接に紐づくからこそ、躊躇してしまうことがある。

そうか、だから「好きなことを、伝えられるひと」と、仲良くなれるようできているのかもしれない。第一に、安心する。第二に、承認されてる感じがするからねえ。誰かに「好き」を伝える前に「自分が好きなもの」を自然に伝えられる関係でいたいよな。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。