頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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知っているようで、知らないこと #220

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・昔といまの大きなちがいとして、インターネットが知らぬ間に、どんどん発達したことがある。どれくらい前のことを昔というのか、といえば、ざっくりと分けるなら2010年頃で、僕が高校生になったあたりだ。SNSでいうと、わかりやすい。それまではラインじゃなくて、メールだったし、インスタじゃなくて、ミクシーだった。インスタ、ツイッターあたりなんかは、暇さえあれば、ストーリーしちゃうし、つぶやいちゃう。それくらい、ネットが身近になった、ということである。

似たようなことを、もうひとつ思った。アルバイト先のひとと、ふいに子どもの頃の話になった。むかしは、ゲームのかたちも、ちょっと違っていたなぁ。僕がよくしていたのは、スマッシュブラザーズとか、カービーのエアライドとかだ。一緒に遊ぶみんなは、僕のとなりに座っていて、操作するサウンドが聞こえてくる。悔しそうな声も聞こえてきた。しかしいつのまにか、一緒に遊ぶ友だちは、ネットを通じて知り合ったひとになった。友達を家に呼ばなくても、ネットを通せばすぐに、みんなで遊ぶことができる。

ネットの発達によって生まれた、「気軽さ」という特性。そのおかげで、ぼくたちは個人の趣味趣向の「かたまり」さえ簡単にアクセスできるようになった。だから、なんとなく周りのみんなのことを、知ってる気になれる。でも、知っているようで、知らないことも多いわけである。ネットというフィルターを通して、情報が整理され、きれいになってしまうと、きれいじゃない部分は、見えにくい。ほら、インスタグラムに載っている「そのひと」は、1日の良いところを切り取ったに過ぎないし、ネットのゲーム仲間の「強さ」は、得意なフィールドに限られるように。

それが良いとか、悪いとかじゃなくて「知っているようで、知らないこと」を昔よりも多く、持つようになっている。するとやっぱり、コミュニケーションしているつもりでも、ネットを介したものは、薄まっている気がしてしまう。そのひとを「分かった」気にならないよう、注意しないといけないね。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。