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〜自分と向き合う時間〜

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バカの壁を越えるために「誰かの理解できない行動をメモする」 #312

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バカの壁に、気づくこと。という、僕の上司が3年前に書いたnoteをみた。そこには養老 孟司氏のベストセラー『バカの壁』を踏まえた、上司なりの気づきがある。

バカの壁がなにか、とは詳しく分からないけれど、その壁が自分と相手の区切るものだと思われる。たいていのひとは「自分と違う」と感じれば、その対象に対してバリアーを張った経験があるだろう。偏見を持って捉えたり、ときには批判したりする。それは自分の価値観や生き方自体を守るためであり、自己肯定の一種なのだと思う。

そのバリアー自体が「壁」という意味合いを持つんじゃないか。バリアー(壁)を張って、その向こう側にいるヒトやモノをバカにしてしまうから、その壁を「バカの壁」と呼ぶのかもしれない。しかし壁ができうるほどの「自分とは異なる対象」と遭遇したときに、このように対応できたらどうか。

「こういうセミナーにきて、少しでも多くの人と名刺交換して、人脈つくるんです。セミナー講師の名刺交換の列に、長蛇の列を成しているのも、影響力のある人と仲良くなるためですよ。」

そのとき言われたことは、Rollbahnのメモ帳にすべてメモした。なぜなら、そのときの自分にとって、あまりにもあたらしいインプットだったからだ。

引用:バカの壁に、気づくこと。

上司は自分と異なる生き方のひとに出会った。そして、その言動をメモった。ぼくはこの対応こそ、革新的なソリューションになると思っている。

理解できないことを、すぐに理解するのはむつかしい。高校生のときでも英語の授業で「関係代名詞」や「過去完了」というのを習った。そのような母語にはない文法を習ったときに、すぐに理解できたわけではない。時間をかけていると、「あ、そういうことか!」と腹落ちした瞬間がやって来たのであった。

「自分とは違う」と思うひとの言動に対して、理解できないながらにメモだけしておく。そして頭で理解できる瞬間を待ち続ける。おそらくひとは、わざわざ無駄なことをメモしようと思わない。それ故「メモした価値」を見出そうとして、理解できない言動をポジティブに捉えはじめる。それはなにもせず、「自分とは違う!」と思うだけよりずっといい。

正直なところ、ぼくの内定先は多様な価値観を持った人材に溢れているからこそ、バカの壁を築きやすい。そんなバカの壁によって、強固な信頼関係が築けない恐れがある。そのためには「誰かの理解できない行動をメモする」ことを、これから続けようと思う。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。