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〜自分と向き合う時間〜

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「新しいシステム」がブランドをつくるの巻 #346

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・おもしろいのだけど、それだけじゃない。「新しいシステム」がブランドとなり、個体識別の意味を持たせている。

思い出せば、M1グランプリを見始めたのは小学生の頃だった。クリスマスに家族でテレビを囲んだ記憶がある。当時は「これはおもしろかった、あれはおもしろくない」と、審査員のような大口を叩いていたけれど、いまは参加者のきもちで見てしまう。というのも、ぼくは就職活動を機にチームごとのコンペに参加することが増えた。研修中のいまも、たまにある。そうして自分が「参加者の立場」になることで、わかることがあるのだ。

最近感じることは、コンクール、コンペという”大会”は総じて「新しいシステム」を開発したひとが有利である。なぜなら高いレベルになるほど、参加者間の差は縮まる傾向にある。それ故に「新しいシステム」が差を示す道具になるのだ。M1グランプリでいうと霜降り明星は「動くフリップ」というシステムを開発し、ミルクボーイは「いったりきたり漫才」というのを発明した。優勝しなくても「ノリ突っ込まない漫才」のぺこぱや、オードリーの「ズレ漫才」なんかは高い評価を得ていた。

審査員の気持ちになれば、みんな「おもしろい」わけで、あとひとつ評価させるなにかが欲しい。そのときに「新しさ」があれば自分が評価した理由、つまり「なぜそのコンビが出し抜いていたか」を説明できるようになる。抽象度を上げても、すべての大会に共通して「新しいシステムの開発」は有効だと思う。仕事のコンペだって、ハモネプだって、M1グランプリ同様に本気で取り組むわけで差が生まれにくい。「新しいシステムの開発」ありきで、準備するべきではないか。

準備段階でのスタンスとしては、120点以上を目指すのがいいかもしれない。それは大会が相対評価だからで、100点が複数にいると、100点でも優勝できないからだ。つまり1番になれる点数を取る必要があり、その点数とは経験則的に120点くらいが妥当である気がする。テストのように出題範囲が決まっていて、その内容をしっかりと覚えていれば良いという「受動的な評価」ではないぶん、出題範囲を抑えた上で自分なりの考えが強く反映したアウトプットで「能動的な評価」を得る。

おもしろいのだけど、それだけじゃ足りない。「新しいシステム」でブランドをつくり、個体識別の意味を通して選んでもらう。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。