頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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思い出さしてくれる匂い #366

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・思い出の匂い。

フィリピンにやってきたときに、はじめて嗅いだ匂い。今でも忘れられなくて、ふとしたときに思い出す。なんとも言えない湿度とアスファルト、ゴミ、もろもろがフィリピンの匂いをつくっている。

一人暮らしをはじめて、自分宛の手紙やチラシがたくさんやってくる。そのなかでも、封筒があるとテンションが上がる。開けるときのワクワク、なにかが始まるような期待。そんなとき、ふと古紙の匂いが漂ってくる。 

雨が降ったときに、弾けるような独特の雰囲気が生まれる。雨のおかげで、花の香りはふんだんと出るし、人びとは傘をさして自分の殻に閉じこもっているようだ。雨々フレフレ、もっと降れ。なんとも言えない匂いがたまらない。

ビジュアルだけでなく、スメルで思い出すことがある。香りというのは、ずっと感覚的で、直感的だ。ぱっと思い出す子供の頃や、青春の日々。記憶というのは、香りから始まるのかもしれない。

だからこそマスクなんかつけてさ、なんか寂しくなってくる。いまこうして、みんなと飲んでいるなかでの隣のひとの香水だってさ、思い出として甦らしてくるだろう。いいじゃないか、スメル。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。