頭サビ9割

頭サビ9割

〜自分と向き合う時間〜

MENU

昔に抱いた感情「スリル」について #393

f:id:noad2203:20200702233732p:plain

・それは、高校生のときの修学旅行だった。

夜になり、旅館で休んでいると、女の子が5人くらいやってきた!それも、ぼくのいる”男子だけ”の部屋にだった。ご存知のとおり、修学旅行では「異性の部屋」に行ってはいけない。ゼッタイにいけないのだ。なのに、女性が部屋にいてしまったのである。

結局、それは表沙汰になることなく、その後の修学旅行も滞りなく進んでいった。

地元に帰ったとき、そのときの女の子のひとりと会う機会があった。修学旅行の話をすると「ああ、なつかしいねえ」と微笑む。加えて、「あんなスリルって、もう味わえないのかなあ」と言った。

スリル、というと悪い妄想が膨らむ。万引きや、未成年でのタバコなど。やってはいけないことをするときに、その理由として挙がるんじゃないか。スリルがほしかったから。修学旅行の部屋移動だって、ルール違反であり、やってはいけないことだ。

だからか社会人の今、「スリルがほしい」という想いが動機として働くことはない。

しかし「スリル」について、こうも考えられる。あのときのスリルとは、当時なりの「挑戦」と同義だったのではないか。「こんなことやっていいのだろうか」「うまくいくのかなあ」という不安を抱えながら、「えいやー!」と心を決める。ドキドキする。

少なくとも”はじめて”の場合では、本人なりの挑む姿勢が必要になると思った。また正々堂々と挑戦することが、若いときにできなかったぶん、自分なりの方法とペースで挑戦する。それがスリルを通した取り組みになったのだと思う。

地元に帰って、思い出話をする。新たな学びが生まれて、なんだかお得な気分です。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。