頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

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遠くの「社長の金言」より近くの「先輩のつぶやき」 #396

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想像してほしい、働いている会社の社長と話をする機会があったとする。ラッキーだなあと思いつつ、いろんな話をする。とくに、仕事の話だね。すると「キミは、こうしたほうがいいんじゃないか」と社長がアドバイスをしてくれたとしよう。どう思うだろう。そりゃあ、うれしいかもしれない。会社のトップなわけだから、ある程度えらいわけだし「金言」だ!と心弾むのかもねぇ。

一方で、働く会社で同じユニットの先輩と話をする機会があったとする。これは、日常によくあるかもしれない。とくに、仕事の話について話せば、いっしょに悩んでくれたりする。「こうしたほうがいいのかもなあ…」って、つぶやいてくれたりするかな。そのとき、あなたはどう思うだろう。ああ、たしかになあと、納得するのだろうか。それとも「いやあ、それは納得できない」という顔をするのでしょうか。

ぼくは、アドバイスというのは「近さ」が非常に大事だと思う。抽象的に言えば、「何を言うより、誰(who)が言うか」だ。アドバイスの内容を「対象」に理解してもらえるかどうか、というのがコンテンツ以上に、その発言者(who)の影響力に依存する。だから自分への影響力が強いのは、たいてい自分の生活や業務と近い存在であるからして「近さ」が重要になる。

社長というのは、(すごいのは分かるのだけど)影響力が直接にやってこないものだ。それに対して、同じユニットの先輩というのは、自分の業務への影響力が凄まじい。そこの差によって、どうしても社長の「金言」より、先輩のふとした「つぶやき」のほうが自分のためになる。内容よりも”近くにいて自分をみてくれた”という事実から生まれる「人」によって、アドバイスの受け取り方は変わるのだ。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。