頭サビ9割

頭サビ9割

〜自分と向き合う時間〜

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一生懸命だから、傷つく。

woman standing at seashore cliff

信頼は尊い。すぐに得られるものではないから。自分が相手と約束したことを、一つひとつ守ることで、信用されていく。そのうえで、損得の感情なく心から信じられるようになって、ようやく信頼になるのだろう。

それに、一瞬でなくなってしまうから。どれだけ丁寧に作り上げたとしても、なくなるときは感じるよりも先である。まるで砂時計の最後のように、スッと消え落ちていく。だからこそ信頼が存在することは「かけがいのない」ことであって、大切にしたい。

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どういうわけか、自分は人から信頼を得ていたとおもっていた。しかし、そこに信頼はなかった。そうだろう、考えみると1年目の新入社員に対して、信頼を与えられるものか。補助輪なしでは真っ直ぐも進めない子どものような存在を、信頼できるものか。

得てして、いまのぼくは「信頼を失った」と思い、しかし実のところ「信頼などなかった」と分かった。その事実は辛いものであるけど、それはふだん「信頼を得ていた」と錯覚するほど、一生懸命だったからだろう。

一生懸命であることは、報われなかったときに絶望する可能性がある。逆にいうと絶望して心に傷がついたときは、たいてい一生懸命だったのだ。絶望のなかでも、事実として「頑張っていた」ということを、褒めてあげられるひとでありたいとおもった。

そして、これは僕だけかもしれない。どれだけ成果を残しても、ひとの信頼を失うと、その成果がちっぽけに思えてしまう。決して成果を残しているのではなく、ーー例えとして、それくらい信頼というのが大事なのだ。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。ホムフェイ。