頭サビ9割

頭サビ9割

〜自分と向き合う時間〜

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裸の王様と、井の中の蛙。

 

たとえば、朝から晩までずっとはたらいて、ときには怒られ、ときには嬉しくなる。そういった経験をすると、「あたしは、前より成長しているんじゃないか?」と思う瞬間がある。会社という社会のなかで、そうやって「成長している感覚」が芽生える。きっと実際になにかしらのスキルは身につき、また物事への対応が上手くなっている。

だけど一旦外の世界に出てみたら、そうでもない。成長という感覚が、どこかにいったかのような感覚。あんまり、うまくいかない。そういうことがあって、自分の会社で役立つからって、他社では役立たないこと。もっと言えば、社会の違いによって使えることと、使えないこと。

もっとも、どの社会においても役立つ能力はある。しかし、その能力を身につけることは容易ではない。まずそれらがどのような能力であって(定義づけ)、それらを意識して伸ばそうとする。それでうまくいけば、ちょっとずつ身についていく。気をつけるべきは、それらはすぐに身につくものではないことだ。

どこの社会でも役立つ能力が、ほしい。ある日、自分の社会が思っているより小さいことに気付いてしまうと、すごく虚しいだろうな。それか、いっそのこと「社会が小さい」という前提で、裸の王様や井の中の蛙になるのもいいのかね。ただ、どこでも役立つ力があれば、自分の言葉で相手に話すのではなく、相手の言葉に寄り添うひとになれる気がする。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。どんどん季節は流れて。