頭サビ9割

頭サビ9割

〜自分と向き合う時間〜

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些細なことでは崩れない。

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ある番組で、カルト集団について特集していた。もともとカルト集団に属していたひとが、実体験からその実情を語るのである。その番組によれば、内部では信じがたい肉体的・精神的な暴力が横行しているようだった。その集団を信仰し未だ属しているひともいれば、一方で脱会しメディアに向けて告発するひともいる。その違いというのは、なんなのだろう。

その違いのひとつに、違和感を許容する総量があるとおもう。脱会できたひとには、たいていなにかしらの「事件」が起きていた。たとえば、あるひとは集団内で性的虐待を受けていたのである。そのような事件が、集団に属する上での信念との違和感を生んでいたのだろう。そして、その違和感の許容量というのが「ひとによって違う」としたときに、許容できなくなった(と認識できた)ひとが、団体から離れたのだ。

きっと属し続けているひとにも、違和感というのはある。しかし、自身における許容量の限界を越えない。<信頼を築くのは時間がかかるけど、信頼が崩れるのは一瞬だ。>信頼関係だけに限らず、物事というのは「作られる」までに時間がかかる。しかし作られた物事が壊れるまでも、ひとによっては時間がかかる。特にカルト集団のように、洗脳的な意味合いによる中毒性が高いときほど、なかなか関係が崩れることはない。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。些細なことでは崩れない。